内容説明
唯一無二の思考を持つ落語界の風雲児=立川談志が神奈川県民ホール寄席で語った“まくら”を活字で綴った「まくらコレクション文庫」第3弾!
初登場の1982年は、談志46歳。参議院議員の任期満了から5年、落語立川流創設まで1年。「現代における落語とは何か?」を最も悩み抜き、それを高座から観客にダイレクトにぶつけていた生の思考を堪能できる貴重なテキストです。今でも、「談志師匠が生きていたら、この流行、この事件、この世相をなんて語るのだろう?」と多くのファンが偲び思う程、森羅万象の本質を問う珠玉の話芸でした。談志が斬った1982年から2005年までの世相史をイッキ読みする“落語まくら集”です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
インフルエンザになった寺
64
やはり志らくでは駄目なのである。立川談志だから許された暴言というのがある。それが懐かしくて恋しくて、こんな本を読むのだ。落語のまくらと呼ばれる導入部のフリートークの文字起こし本も、シリーズ3冊目である。私は立川談志が書いた本をあまり好まない。話芸の人ゆえに、文章はトークに及ばない。あの口調、あのキャラクターありきの言葉。しかし晩年は陰鬱な影が色濃くて、仕方ないが淋しい。この本にはあまり無いのだが、談志の暴言には、今日許されないものも多々あり、それは今後、考慮の上でカットされてもしようがないだろう。2021/04/12
gtn
24
世間は「ちょいと我慢してりゃぁ、すぐ忘れちゃう」と談志が珍しく真実を述べている。実際、この本で取り上げられている湾岸戦争や明治大学替え玉受験、耐震偽装問題等、当時巷間を騒がした事件も、既に世人の頭に残っていない。コロナ禍も、そんなこともあったっけと忘却されるだろうか。それとも、忘れ去られるというより、日常に溶け込んで意識されなくなるだろうか。2020/11/26
ひよ亭
19
自分の中では元祖毒舌のエンターテイナーと呼ばせていただいている。こんなこと言っちゃって良いのと思うこと、そして自分の病さえも笑いに変えてしまう その型破りさは他に類を見ない迫力がある。と、思いきやいきなりしょんぼりしたり、その一挙手一投足が芸になっている。今の時代では許されない言動ばかりだが、彼が生きていたらこの世の中をどう風刺し、嘆き笑わせてくれるのだろうか!2021/02/21
Nazolove
17
たまには師匠のしゃべり本を読んでみようと言うことで購入。 今だったらすごい賛否両論出てきそうな枕だなーなんて思いながら読んでいった。 所々でさんざん弟子の方が言っていた名言がいっぱい出てきた。 あーこんなこと言ってたなーとかこういうの言いそうだなーとか思いながら楽しんで読ませていただいた。 ただこれ女性と一緒だったら女性引いちゃうような内容だなーと思った。 現代を語るなんていってるけどこうやって自分のことをつらつらしゃべってるような談志師匠がだんだん可愛らしいななんて思ってしまった。2021/02/23
宮崎太郎(たろう屋)
3
年の瀬からお正月に読む。年代は晩年に限らずいろんな時代の談志落語のまくらが納められています。落語チャンチャカチャーンまで乗っていて嬉しい。まとめて読むとかつての大師匠たち、志ん生、文楽、金馬、圓生の話がホントに多いことに気づきました。自分の見てきた落語のこと、落語家というものをたくさん伝えてくれていたのかと思います。2021/01/04




