目次
若き日のジョージ・オーウェル
学生時代
ジョージ・オーウェルとビルマ
英帝国の姿勢
『オーウェルのパリ生活』覚書
オーウェルのスラムめぐり
『ウィガン波止場への道』を辿って
オーウェルと「スペイン戦争」
一九三〇年代のことども
放送局のオーウェル
オーウェルの大衆文化評論
「トリビューン」での日々
オーウェルとコミュニズム
ジョージ・オーウェルの思い出
『動物農場』から『一九八四年』へ
オーウェルの評判
オーウェルへの反論
「苦悩に歪んだ顔」の騎士
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
116
様々な人が彼について書いている。いいのは幼なじみからの話。彼とほぼ同世代のビルマの知識人からの評。次第にオーウェル叩きになっている、既視感…村上春樹への批評だ。批判すべきところはあるはず。人間なのだから。今の若者ですら読んだ時に感じるもの、それを作りあげた。スターリンやトロツキーを知らなくても、動物農場の内容には震えるし、1984の世界も想像できる。幼なじみは言う、病気になった時にオーウェルが枕元で読みきかせたベアトリクス・ポッターの『ピグリング・ブランド』が『動物農場』の元になっていると。へ~え。2022/02/05