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内容説明
国土の七割以上を山に囲まれた日本では、古くから山を神聖視して信仰の対象とする山岳信仰が盛んだった。そして、六世紀に仏教が伝来すると、山岳信仰は仏教の思想と修行法を取り入れて発展。平安時代初期には密教とも融合し、やがて修験道と呼ばれる日本独自の宗教が生み出される――人々の生活に大きな影響を与え続けてきた「山」への信仰を辿り、日本の歴史文化の基層を知る入門書。
第一章 日本人にとっての山
第二章 山岳信仰の整備と神仏習合
第三章 山の神とその信仰
第四章 修験道の成立
第五章 代表的な霊場
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
39
山岳信仰について広く浅く解説したうえで、修験道について深耕している本です。この本に紹介されている、吉野の金峯山寺や大峰山が私の住む地元であります。トレッキングを趣味としており、熊野三山、金剛山・葛城山、高野山も慣れ親しんだ山です。また、民俗にも興味を持っておりますので、楽しく理解しながら読み進めることが出来ました。2021/09/01
ドラマチックガス
8
ズッコケ山賊修行中にはじまる山の民への憧れから。とても勉強になったのだと思うけれど、僕が読みたかった内容は、最終章(第5章)にまとめて書いてあるだけだった。著者が明治政府にご立腹なことはひしひしと伝わってきた。2022/10/02
tomo
7
入門書として購入したが、専門用語が多く、何度が読まないと頭に入らない。板塔婆の起源や、謎だった山伏の役割など面白かった。 羽黒山に登る時に持参したい。2021/03/23
よしじ乃輔
6
山岳信仰が成るまでの、山に対しての畏怖と崇敬の思いと歴史の第一章が1番興味がありました。仏教、神道の習合と修験道が成立した経緯や日本人と山の関係を解説。三重県亀山市は伊吹山の麓とされていましたがどうでしょうか?2023/01/04
sansuke
5
アニミズムから始まり、仏教との邂逅を経て信仰の形がどのように推移したについての記載がメイン。よく分からなかった修験道に関するイメージを獲得できたのはありがたい。当時の修験者を代弁してか、時の政府に対する恨み節がにじみ出ている。2022/11/18
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