内容説明
株の売買で崩壊した「ぼく」。髑髏の山を築いたポル・ポトに会いに……。ライバルは命を懸けてまで、何を知りたかったのか? ――1985年。ぼくは、未曾有のバブル景気の端緒となったこの年に、株のディーラーになった。同い年の永遠のライバル、修一の背中を追って。狂奔する相場に「運命の日(ドゥームズ・デイ)」が過ぎ去ったあと、修一はカンボジアへと姿を消した。彼は何を求めて森に入ったのか? 私たちの正しさや生きる意味を問う、挑戦的物語。
◎「奴はぼくを完膚なきまで叩きのめして、殺意を抱かせた。何と薄情で、身勝手で、鼻持ちならない、唯我独尊野郎だろう。」<本文より>
◎「しまった!すばらしい作品の出現を、4年遅れで祝福させてもらいたい。」<白石一文「解説」より>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nao
0
何がテーマの話なのかが、私には理解できなかった…(-。-;2013/02/18
スナフキン
0
う~ん難しくて結局分からなかった・・・2012/10/02
あるいてく
0
中盤までは、過去と現在を交互に交えて話しが進んでいき、株式に傾倒していく学生のノスタルジックな雰囲気と流麗な会話のやりとりで高尚な読書をしている様な感覚に凄く面白いと挽きこまれる展開だったけど、後半は現在が追いついてしまいカンボジアに対する禅問答の様なディベートに終始する展開について行けずなんか食傷気味な展開に感じた。 ポルポトとの会話は村落での姿をTVで見た事があったので、ここまで深い会話部分は作者の想像によるカタチなのかと感じた。小説のタイトルも心は通っていなかったからポル・ポトの掌の方がよかった。2012/07/24
fuku
0
ポルポトおじさんと修一さんの焦り2010/07/14