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内容説明
鬼岡明(おにおか めい)は、
なかなか就職先が見つからず苦労していたが、
とあることがきっかけで
介護施設の認知病棟で働き始めることとなる。
新人・鬼岡と、彼女の教育係となった熊本。
そこに待ち受けている理想と実態。
抗いながら、揉まれながら、鬼岡と熊本は
入所者に寄り添い「明日」を紡いでいく。
実話から生まれた「介護」の世界を
リアルに描くことで話題に。
二人の介護士が出会いと別れを通して
本当の「QOL(クオリティ オブ ライフ)」を
見つけ出す感動ヒューマンドラマ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
19
「コミックだから、読みやすそう」軽い気持ちで読み始めたが、内容は軽くなかった。介護の新人・鬼岡と、彼女の教育係の熊本。ふたりを中心に、介護の現場をリアルに伝える良作。人間は誰しも年を取り、いつか、他人のお世話にならなければいけない時が来る。家族より、施設である可能性の方が高い気がする。汚いこと、辛いことが多い仕事。でも、なくてはならない仕事。このふたりのように、日々、真剣に、利用者さんファーストで頑張ってくれる介護士さんに出会えたら、人生の最期は幸せだろう。ぜひ、続きも読みたい。#NetGalleyJP2020/11/10
Roko
12
本当はもっとゆったりと相手をしてあげたいんだけど人手不足、こんなことしたくないけど怪我されたら嫌だから、いろんな理想と現実の狭間で少しずつ学んでいくオニオカメ(鬼岡明)さん。きっとあなたはステキな対応をできる人になっていくのでしょうね。介護ベッドの研修会の話、こういう話は一般の人にも知ってほしい知識ですよね。見ているだけと体験するのは大違いということが、とても良くわかりました。こういう話をコミックスで読めるっていいですね。絵がある方が分かりやすいことがたくさんありますもの。#NetGalleyJP2020/11/10
ふくみみ
7
介護施設の認知症棟で働くことになった明は指導係のさくらと出会う。明はなにも知らないが優しく快活で、さくらは厳しいが介護の熱意に溢れるリーダーで疲弊した現場でも入所者に優しく、勉強会を開催するなど介護される側の目線に立った指導を行っている。認知症の特性など知らなかったことも多いが、介護される側がこうされたら悲しいということを思いやって答えを見つけていくので読んでいて光が見える気持ちになる。高齢者、さらに認知症の介護は大変さばかりが強調される気がするが、それだけじゃないし、他人事じゃないよなと思えた。2020/11/15
祐樹一依
2
【○+】高齢者介護福祉施設のリアルな空気がある。正直、生理的に受け付けがたい人が多いテーマだろう。しかし需要は大きくなるばかり、のはずだ。素人の読者が「現場の声」をほんの少し、フィクションでも、ルポタージュでも、拾い上げることは、決して無駄にならない。2024/02/16
夜狼寺 大
2
近くて遠い介護の現場を、クスクス笑って、オニオカメちゃんと一緒に学びながら、楽しく覗き見る事が出来ました。 自分も訪問介護をしているので、ベッドでの食事のシーンは勉強になりました。まだベッドでの食事介助をした事ないですが、今後食事介助を行う様なことがあれば、この漫画を思い出して役立てたいと思います。 さくらリーダーとの間に、どんな辛くて悲しいことがあったのか詳しく知りたくなりました。2020/10/09