ハルキ文庫<br> バー・リバーサイド

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ハルキ文庫
バー・リバーサイド

  • 著者名:吉村喜彦【著者】
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • 角川春樹事務所(2020/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784758440523

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内容説明

二子玉川にある大人の止まり木「バー・リバーサイド」。炭酸の音とジンとライムの爽やかな香りが五感を刺激するジン・トニック。水の都で生まれた桃のカクテル、ベリーニ。月の光がウイスキーになったムーンシャイン、真夜中のペペロンチーノ。チェダーチーズにギネスを混ぜ込んだポーターチーズ……など。マスターの川原とバーテンダーの琉平は、おいしいお酒&フードとあたたかな心づかいでお客を迎える。「花の酒、星の酒」「自由の川」など五篇収録

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

167
二子玉川の多摩川沿いのバーが舞台!際立って個性のあるバーテンダーやお客がいるわけではなく、ごく普通のバーでバーテンダー及び若い従業員とお客のやりとりが、現実っぽくかつ平凡なんですが、読んでて自分もバー・リバーサイドにいて、一緒に楽しく会話してる気分にさせてくれます(^-^)出てくるお酒やつまみは背伸びもせず、奇をてらうわけでもなく、ホントに行きたくなる気持ちになりますね(^^)久しぶりにバーでカクテルを飲みに行こうかな(^^)BGMにはミニー・リパートン、ジャニス・ジョップリンがいいかな…(^^;)2017/01/13

KAZOO

137
舞台が二子玉川ということと、お酒が出てくるので読んでみました。コミックの「バー、レモンハート」をもう少ししんみりした話立てにしてくれています。このバーに来る常連のお客さんの話をひとつづつ5話楽しませてくれます。その合間にマスターやバーテンダーの身の上も徐々に明らかになっていきます。3冊出ているらしいので徐々に読んでいこうと思いました。2019/02/27

あすなろ@no book, no life.

99
自分の隠れ家であるBARって、やはりイイなぁ。そんなことを思わせてくれる、恰も自分がそのBARの常連かの様に思わせてくれる作品。自分がオーダーした酒をマスターが作り、すっと腕を伸ばして自分の前に出て来て、少しマスターと会話を交わすと、カウンターの上には想いが拡がる。台湾の美人整体師のドラゴン・ウォーターや老師が年越しに持参したジョニ赤(因みに僕はジョニーウォーカー好き)。そして、燕とキューバのラム酒。イイなぁ。BARは、オトナの嗜みで隠れ家なのである。2020/08/10

セウテス

87
二子玉川の多摩川の土手沿いに在るBARリバーサイドで、マスターとバーテンの琉平がお客様と織り成す温かい物語。コミックだと有名なBARレモンハートの、お酒の種類より日々の人生に少し赴きを置く様に感じる。実はBARレモンハートは開店当時からの客であり、二子玉川のBARにも顔を出す。しかし二子玉川には、数十件ものBARが密集しているのだ。どのお客さんの話も2人は最後まで聞き、そして何か意見を言うわけでもなく、ゆっくりと夜のひとときを過ごす。主張を戦わせるお酒も良いだろうが、私は人各々を認め合う緩い空間がいい。2022/09/29

papako

76
以前、ラジオに作者が出演していて。こんなバーで飲むお酒は美味しいんだろうな。でも、自分に楽しめる素質があるとは思えない。人に何かしてもらうのが苦手な私、飲食店がとにかく苦手。なら、自分で美味しいお酒を作れたら?お酒をステアする。そんな自分を想像しながら楽しみました。古典的な節回しの垣間見える文章ですね。登場人物達が、お酒を飲んでもやもやを飲み込んでいく。ごちそうさまでした。2019/03/11

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