中公新書<br> 道元の和歌 春は花 夏ほととぎす

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中公新書
道元の和歌 春は花 夏ほととぎす

  • 著者名:松本章男【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 中央公論新社(2020/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121018076

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内容説明

曹洞宗の開祖道元は、すぐれた歌人でもあった。良寛や川端康成が愛誦した「春は花夏ほととぎす秋は月冬雪さえてすずしかりけり」も道元の作である。新古今集の歌人・慈円を大叔父に持ち、後鳥羽宮内卿らと親交を結んだ道元にとって、歌を詠むことは自らの人生に欠かせない営為であった。いまに伝わる四九首を、その生涯や思想をたどりながら解説し、鑑賞する。一見平易な歌の中に込められた道元の深遠な思いが浮かび上がる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ひよピパパ

6
鎌倉時代の宗教家・思想家である道元の和歌を紹介した書。道元の詠じた和歌が、背後に流れる当時の和歌の伝統を踏まえながら、仏の教えを盛り込んだもので、どれも味わい深い。道元の生い立ちに合わせて歌が配列されているので、道元の一生を知るという意味でも、本書は面白い。「春は花夏ほととぎす秋は月冬雪さえてすずしかりけり」。本書では言及がなかったが、「梅花力」を言う道元にあっては、「花」は梅のことではないかと思わずにはいられなかった。2017/01/22

しんすけ

5
正法眼蔵の「眼」は「賤民への暖かき眼」を意味するでないかと、かってに解釈している。「しづの男の垣根に春の立ちしよりふるのに生ふる若菜をぞつむ」ここに「しづ」とは「賤」であり、いまで云う庶民へのことである。中世の庶民とはすべてが貧しいものだった。今でも変わらないか。。。本書には下記感慨が付加されている。「この男性も数日前には「垣根に小菜を」摘んだのであろうか。道元はそんな想像をもしながら、常民の男性が若菜を摘むふるさとの野へ、にこやかに目をあてている。」胸中は不明だが、そこには我は存在しない。2018/04/07

暗頭明

4
峰のいろ谷のひびきも皆ながらわが釈迦牟尼の声と姿と:                                                「渓声山色は自己の正体そのものである」「この自然と自己とが回光返照する妙境」(p.33)2015/03/14

佐藤一才

2
道元って人は冬の詩人なんだ。松岡正剛がそう言ってまして、私の好きな季節は冬。思わず共感してこの本を読みました。冬は命の落ちる季節であり、命は力を蓄える時期であって、その季節に“生”を見やすいのだと、道元の和歌を読みながら思いました。そして、その“冬”が様々なものに置き換えられた時、道元の和歌というのは人生において過渡期のバイブルになるのではなかろうか。個人的ながら大殺界の年に読んで良かったと思いました。2012/11/27

すらすら

1
本末もみな偽りのつくもがみ思ひ乱るる夢をこそとけ。 (百から一を引けば白となる。白髪の女性を九十九髪とよんでいる) [伊勢物語]百年に一年足りぬ九十九髪われを恋ふらし面影に見ゆ 2014/06/03

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