内容説明
音楽がすべてだった２４時間、そして３６５日！ 音楽のためなら、どこまでも非情になれた――自分の血液が、ビートルズのすべての音と混ざり合うのを感じた瞬間。すべてを変えた夏の『ペット・サウンズ』。深夜、ヘッドフォンの中を駆け巡ったマイルス・デイビス。高校受験、音楽専門誌への就職……。転機にはいつも、１枚のレコードとかけがえのない友人がいた。大阪、東京、ニューヨークではじける、自伝グラフィティ！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tmctmhs
3
再読。というか途中まで読んで忘れてた、故・中山康樹の自伝。一時期、ほとんどマイルスとその周辺しか聴かなかったのはこの人の影響が大。ロックに目覚める学生時代が前半、成人してからのジャズ専門誌社員時代までが残り半分だが特に前半は青春小説として秀逸で、ジャズに興味がなくても楽しめると思う。10代の、音楽が細胞に染み渡るような感覚をちょっとだけ思い出した。「なんかよおわからんけどすごいで」と思えるようなものにこれからも出会いたいものです。2016/08/19
