内容説明
腐乱した頭部、ミイラ化した脚部という奇妙なバラバラ死体。そして、密室での疑惑の心中。京都と大阪で起きた2つの事件は裏で繋がっていた?大阪府警の“ブンと総長”が犯人を追い詰める!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
修一朗
100
大阪府警シリーズの中でも’ブンと総長’は比較的真面目キャラのほうと思う。総長はベテラン刑事でブンちゃんは総長の娘と婚約しているというちゃんと家庭を全うしてるキャラだからだね。まあ時々違法捜査もするけども大したことじゃあない。捜査のほうはいたってオーソドックス,本格ミステリーらしくトリックは大掛かり。似たキャラのやくざ者が次々出てくる作品とは違い,たくさんの登場人物でも混乱しないで読める。例によって事件は多層構造で楽しめました。次は「アニーの冷たい朝」2023/08/12
坂城 弥生
47
文田と五十嵐の大阪と京都の争い…大阪と京都は仲悪いって聞いたことあるけど、こういう感じなのかな?2021/08/18
鍵ちゃん
46
大阪の工事現場で発見された、男のバラバラ死体。首は腐敗、脚はミイラ化という奇妙な姿に、府警一課の刑事達も困惑する。さらに数日後、マンションの一室で男女の密室心中事件が発生。現場からはバラバラ事件の記事の切り抜きが何枚も見つかった。文田と総田は地道な捜査で真相へと迫っていく。今回は密室が絡んでてややこしい事件でした。総田もそうだが、文田の母親の推理が凄い。ただ、文田の身内に捜査内容を話すのはどうかと思う。今回は大阪と京都の言い合いが面白い。2024/12/02
mr.lupin
41
黒川博行さんの著書27冊目読了。大阪の工事現場で発見された、男のバラバラ死体。さらに数日後、マンションの一室で男女の密室心中事件が発生。現場からバラバラ事件の記事の切り抜きが何枚も見つかった。二つの事件は繋がっているのか?"ブンと総長"の刑事コンビは、地道な捜査で真相に迫っていく。黒川さんの作品らしく、軽快な大阪弁のやり取りも含めて楽しめた作品だった。ブンとおかんの会話も思わず笑えたな。 ⭐⭐⭐★★2024/02/23
ピロ麻呂
33
黒川作品って、テンポのいい大阪弁の会話でサクサク読めちゃう😊今回は密室殺人トリックもあり、意外とミステリー調でした😁2020/11/25