内容説明
「自分の部屋に入るのが怖くなる……」――実話を揃えた怪談集!
事故物件とは、前の住人が自殺・殺人・孤独死・事故などで死んでいる部屋や家のこと……。
そんな事故物件を転々としている「事故物件住みます芸人」の松原タニシが、実際に体験&取材した不思議な話をすべて間取り付きで紹介するベストセラー・ノンフィクション。
◎ 頭が振り子のように痙攣する部屋
◎ 黒いシミのある部屋
◎ 右足だけを引きずった跡のある部屋
◎ 離婚する部屋
◎ 関わると死ぬ部屋
◎ 不思議な映像が撮れたライブハウス
◎ 押入がいつも濡れている部屋
◎ 家族が豹変する部屋
◎ 新しい店が入ってもすぐに出て行く居抜き物件
◎ 殺人事件が起きた廃旅館にあるお化け屋敷
◎ 捨てても捨てても部屋に戻ってくる恐い絵
◎ 遺品整理業者の倉庫
◎ 取り替えても電球が切れてしまう部屋
◎ 美人の幽霊が出る旅館
◎ 人型フローリングの部屋
◎ 二度死ぬ部屋
◎ 魔除けに囲まれた部屋
◎ 新潮社クラブ
◎ 夫が自殺した部屋
◎ 全滅旅館
◎ 立入禁止の二階
◎ 父親孤独死の部屋 etc
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
136
今回も写真が怖かった、一冊。まずはこちらを執筆された時点でお元気なタニシさんにひと安心。そして相変わらずの数々の事故物件巡り…写真と共にいざなわれた。前作の事故物件のその後、まだ前作の記憶があるだけに生々しく響いてきたな。事故物件の旅は恐怖の中にほんのりせつなさを漂わせていた話が印象的だった。それにしても写真がやっぱり怖い。タニシさんの同居人、あんなにいらっしゃるのね。戯れる姿に言葉が出ない。あと一年。向き合うタニシさんに読み手としては 心配…その言葉しか出ない。2020/08/25
さくりや
136
面白かったー!シンプルに普通に怖い。実話怪談は書き方だ!と平山夢明先生辺りがよくおっしゃっているが、本作のように事実のみを淡々と述べていくのもテクニックの1つなのかな(というか、平山先生のいう書き方は情報の引き出し方みたいなところある)。「ホテル七洋園」なんて相当怖いけど。映画楽しみだねえ。2021年は(松原さんにとって悪いものが)全て失くなるだと良いんだけど……。2020/07/15
ちーたん
93
【事故物件住みます芸人】松原タニシさんのシリーズ第2弾。前作時点ではご本人が住んだ事故物件は5件だったけど本作では倍の10件に!沖縄にも進出〜!そして前作の5件のその後にも触れる。『僕と事故物件』『誰かの事故物件』『事故物件の旅』の3章で綴られるお話は実話だからこその真相不明。だから怖さがじわりと襲う。ただ幽霊さんも別に悪さしようとしてるわけじゃないのかなぁと思ってみたり。だってシャンプー切れてるの教えてくれたり、娘の前では良い父でいたいんだもん。2020/09/17
あっか
92
新刊。1に引き続き2も!慣れてしまったのか憑かれた?のか(笑)前作の方が怖かったように感じます。…というよりか、タニシさんが「あ、はいはいそういうもんですよね」的にもう淡々と受け入れているように感じたからかも。周りの方々からのコメントを見ても、タニシさんが大分アッチ側に行っているように感じます…怪談を面白がる…ってともすれば不謹慎ですが、あとがきの「死を見つめる」が思いの外深くて、そういう思いがあるんだ…と感心しました。願わくはこれが死亡フラグではありませんように…3でお会いできるのを楽しみにしています。2020/07/31
ma-bo
88
事故物件住みます芸人、松原タニシさんの怖い間取りの第二弾。最近2年間に住んだ事故物件についてまず語られている。過去に住んだ事故物件のその後や、他人から聞いた怖い物件の事も。聞いた話しの章があまり頭に入ってこなかったのはタニシさんが経験した内容ではないからか。淡々とした語り口だからこそ余計に怖い。平然といられるのは向き合い方が分かってきたからだそうです。『忌み嫌わず、過剰に悼まず』2020/08/10