夜明けのすべて

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夜明けのすべて

  • 著者名:瀬尾まいこ【著】
  • 価格 ¥803(本体¥730)
  • 水鈴社(2020/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784164010013

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内容説明

「知ってる? 夜明けの直前が、一番暗いって。」

人生は思っていたよりも厳しい。でも、救いとなる光だってそこら中にある。
ささやかだけれど特別な、生きるのが少し楽になる、全く新しい物語。

映画「夜明けのすべて」
2024年2月公開!

W主演:松村北斗 上白石萌音
監督:三宅唱

PMS(月経前症候群)で感情を抑えられない美紗。パニック障害になり生きがいも気力も失った山添。
友達でも恋人でもないけれど、互いの事情と孤独を知り同志のような気持ちが芽生えた二人は、自分にできることは少なくとも、相手のことは助けられるかもしれないと思うようになり、少しずつ希望を見出していくーー。
人生は苦しいけれど、救いだってある。
そんな二人の奮闘を、温かく、リアルに、ときにユーモラスに描き出し、誰もが抱える暗闇に一筋の光を照らすような心温まる物語。

2019年に『そして、バトンが渡された』で本屋大賞を受賞し、映画の大ヒットも記憶に新しい瀬尾まいこの、本屋大賞受賞後第一作。水鈴社創立初の単行本。

●『夜明けのすべて』刊行にあたって
人生は想像より厳しくて、暗闇はそこら中に転がっていて、するりと舞い込んできたりします。でも、夜明けの向こうにある光を引っ張ってきてくれるものも、そこら中にきっとあるはずだと思いたいです。
いつも本が完成して思うことは、「楽しく読んでもらえることが一番だ」です。その思いは今回も変わりませんが、『夜明けのすべて』を読んでくださった方が、ほっとできる一瞬を味わってくださるのなら、明日を待ち遠しいと思っていただけるなら、幸いです。
瀬尾まいこ

【著者プロフィール】
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2001年、「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年単行本『卵の緒』で作家デビュー。2005年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、2019年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。他の作品に『図書館の神様』『強運の持ち主』『優しい音楽』『あと少し、もう少し』『傑作はまだ』『私たちの世代は』など多数。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

1079
瀬尾 まいこ、3作目です。水鈴社創立初の単行本とのこと、どおりで初めての出版社の本でした。本書は、本屋大賞受賞後第一作、PMS×パニック障害×Queenの優しい物語でした。著者もパニック障害を発症したことがあるようです。物語は、夜明け前で終了したので、続編もありそうです。 https://ddnavi.com/review/693424/a/ 2020/11/14

海猫

997
月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない藤沢美紗と、パニック障害に苦しむ山添孝俊。それぞれ特異な持病を抱えた男女の関係性を描く長編小説。ふとした機会からお互いを理解しようとし、支え合おうとする二人の姿には温かい気持ちになる。恋愛に発展するところまで持っていかないバランスがとても良いと、思います。「ボヘミアン・ラプソディ」のサントラで一緒に盛り上がるところが最高だった。二人が働く栗田金属がなかなか理想の職場。激しいドラマ性はなくても、人の立場になって優しくするって素敵だね。和んで読める一冊。2021/02/04

うっちー

894
ホントに瀬尾さんの作品はいい人しか登場しません2020/11/06

tetsubun1000mg

797
突然怒り出すPMS症候群、新入社員のパニック障害と瀬尾まいこさんは路線を変えたのかと思ってしまいました。 世話好きでマイペースの藤沢さんが100均でハサミと床屋セットを買ってパニック障害の山添君のアパートに行って「髪を切りましょう」と言ってからのシーンは涙が出るほど笑ってしまいました。(自分の部屋で読んでいたから良かったけど) それから二人の良い関係が続いていくが自然とPMSとパニック障害を和らげていくようになり少しづつ前向きな気持ちが生まれてくる。 あったかい気持ちになる大人向けの童話のような本でした。2020/12/09

bunmei

755
瀬尾作品は、人生の行先に戸惑っている人に、新たな道への第一歩を後押ししてくれる。今回の主人公はパニック障害で悩む男性とPMS・月経前症候群の女性の2人。パニック障害は、自分も仕事柄、そうした症状の子供を知ってましたが、PMSは初めて聞いた病気。自分ではどうにもならない突然の不快感や感情の高ぶりに、周りからはそうした異変を理解されず、奇異に観られて誤解を招く。そうならない為に、自分の気持ちを押し殺して、過ごす苦しさが伝わってくる。最後に自ら開いた希望の光、2人のこれからの人生に、大きなエールを送りたい。 2020/12/21

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