夜明けのすべて

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紙書籍版価格 ¥1,650
  • Kinoppy

夜明けのすべて

  • 著者名:瀬尾まいこ【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 水鈴社(2020/10発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784164010013

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内容説明

知ってる? 夜明けの直前が、一番暗いって。

職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。
山添君は、パニック障害になり、生きがいも気力も失っていた。
互いに友情も恋も感じてないけれど、おせっかい者同士の二人は、自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる――。

人生は思っていたより厳しいけれど、救いだってそこら中にある。
暗闇に光が差し込む、温かな物語。

本屋大賞受賞後第一作。渾身の書き下ろし。

●『夜明けのすべて』刊行にあたって
人生は想像より厳しくて、暗闇はそこら中に転がっていて、するりと舞い込んできたりします。でも、夜明けの向こうにある光を引っ張ってきてくれるものも、そこら中にきっとあるはずだと思いたいです。
いつも本が完成して思うことは、「楽しく読んでもらえることが一番だ」です。その思いは今回も変わりませんが、『夜明けのすべて』を読んでくださった方が、ほっとできる一瞬を味わってくださるのなら、明日を待ち遠しいと思っていただけるなら、幸いです。
瀬尾まいこ

【著者プロフィール】
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2001年、「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年単行本『卵の緒』で作家デビュー。2005年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、2019年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。他の作品に『図書館の神様』『強運の持ち主』『優しい音楽』『あと少し、もう少し』『傑作はまだ』など多数。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

636
瀬尾 まいこ、3作目です。水鈴社創立初の単行本とのこと、どおりで初めての出版社の本でした。本書は、本屋大賞受賞後第一作、PMS×パニック障害×Queenの優しい物語でした。著者もパニック障害を発症したことがあるようです。物語は、夜明け前で終了したので、続編もありそうです。 https://ddnavi.com/review/693424/a/ 2020/11/14

ウッディ

583
生理前に突然イライラし、怒りをコントロールできないPMSに苦しむ藤沢さんとパニック障害の山添君。自分でどうすることもできない病を抱え、普通の社会生活を送れないふがいなさに悩みながらも、自分ができることを増やしていく。自己主張できない藤沢さんが、突如怒り出す前半は、瀬尾さん らしくない登場人物だと思ったけれど、これこそが病気の症状なんですね。マイペースで山添君の生活圏にずかずかと入ってくる藤沢さん、噛み合ってるようで噛み合っていない二人の会話がユーモラスで、ラストはハートウォーミングな物語になっていました。2021/04/13

海猫

578
月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない藤沢美紗と、パニック障害に苦しむ山添孝俊。それぞれ特異な持病を抱えた男女の関係性を描く長編小説。ふとした機会からお互いを理解しようとし、支え合おうとする二人の姿には温かい気持ちになる。恋愛に発展するところまで持っていかないバランスがとても良いと、思います。「ボヘミアン・ラプソディ」のサントラで一緒に盛り上がるところが最高だった。二人が働く栗田金属がなかなか理想の職場。激しいドラマ性はなくても、人の立場になって優しくするって素敵だね。和んで読める一冊。2021/02/04

nanako

539
本人にしかわからないことってありますよね。その辛さは本人にしかわからない…。それでも他人のことを思いやる気持ちがあれば…。閉塞感漂う今の状況ですが、希望の持てる、明るい、優しいお話で、読んでいてすごく気持ちがあかるくなりました。読んでよかったです。2021/01/10

seacalf

519
月経前症候群もパニック障害についても知っているつもりだったのに、ここまで重い症状だったのかと愕然。知らない事への想像力がもっともっと必要なんだと改めて気付かさせる。本作はするすると読みやすいし、小説として読むだけでも彼らに寄り添う事ができ理解を深める事ができる。人に知られる事なく病気を抱えながらも笑顔で頑張っている人が沢山いるんだろうな。瀬尾さんは「読んでくださった方が、ほっとできる一瞬を味わってくださるのなら、明日を待ち遠しいと思っていただけるなら、幸いです」と言っている。優しい見守りに満ちた作品。2022/01/03

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