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内容説明
武野先生の幅広い研究は、本書に見られるように、位相数学を基礎とする精緻を極めた一般均衡理論の研究は、第I部の「ゲーム理論・法と経済」という分野で新たな研究成果を生み出す原動力となって開花し、国民経済計算の論理的研究は、第II部「マクロ経済の新潮流」において、最先端の経済成長論等で門下生の研究を支えている。
目次
はしがき
第I部 ゲーム理論・法と経済
第1章 事業編成と企業効率の経済分析――コントロールの私的利益と法的責任[細江守紀]
1.はじめに
2.コントロールの私的便益と経営者の責任
3.会社事業モデル
4.任務懈怠責任とモニタリング
5.株主代表訴訟の導入
6.モニタリングと株主代表訴訟
7.子会社化
8.親会社の子会社経営者への任務懈怠責任と株主代表訴訟
9.おわりに
第2章 集団ゲームとしてのクールノー競争――生産技術が1つの場合[慶田 收]
1.はじめに
2.モデルの構成
3.フルポテンシャルゲームとしてのクールノー競争
4.生産技術と市場形態
5.生産者の戦略見直しプロトコルと進化動学
6.対平均ペイオフ比較プロトコルのもとでのナッシュ均衡
7.おわりに
第3章 複占市場における従価税と従量税の比較[緒方 隆]
1.はじめに
2.モデルの設定
3.クールノー複占市場
4.シュタッケルベルク複占市場
5.2つの市場の比較
6.おわりに
第4章 公的な個別労働紛争の解決制度とナッシュ交渉解[福澤勝彦]
1.はじめに
2.雇用の多様化と労働紛争の変容
3.交渉問題の基本的な枠組み
4.紛争解決制度の特徴と交渉解
5.おわりに
第5章 ベルトラン複占市場における品質改善投資と企業合併の効果[大内田康徳]
1.はじめに
2.基本モデル
3.均衡
4.ベルトラン複占と独占の比較
5.消費者余剰と社会厚生
6.政策含意とまとめ
補論
第6章 不確実性下におけるスポーツ観戦行動と損失回避性[福山博文]
1.はじめに
2.先行研究
3.CHZの理論モデル
4.推定モデルとデータ
5.推定結果と考察
6.おわりに
第7章 排出事業者責任強化の効率性[境 和彦]
1.はじめに
2.基本設定
3.過失責任vs厳格責任
4.おわりに
第8章 株主代表訴訟と多重代表訴訟,内部統制システム構築および不完備契約理論[熊谷啓希]
1.はじめに
2.株主代表訴訟のモデル
3.多重代表訴訟のモデル
4.株主代表訴訟と多重代表訴訟の比較分析
5.おわりに
第II部 マクロ経済学の新潮流
第9章 2種生物間の相互作用とその最適利用[時政 勗]
1.はじめに
2.捕食・被食関係とロトカ・ヴォルテラ・モデル
3.経済活動とロトカ・ヴォルテラ・モデル
4.おわりに
第10章 デジタル技術革新とインクルーシブ・グロース[大住圭介・池下研一郎]
1.はしがき
2.モデル
3.結論と今後の課題
付論
第11章 経済成長と環境の改善[薮田雅弘]
1.はじめに:経済成長は環境の改善を伴うか
2.先行研究について:EKCに関する議論の展開
3.EKCの考え方:理論的分析
4.おわりに:EKCをどう考えるか
第12章 最適人的資本蓄積と高齢者再雇用――OLG型内生的経済成長モデルによる分析[三浦 功・眞田英明]
1.はじめに
2.基本モデル
3.分権経済における定常均衡
4.中央集権経済における定常均衡
5.世代間所得分配政策による最適な人的資本蓄積
6.おわりに
第13章 持続的経済成長,公債の持続可能性および出生数[前田純一]
1.はじめに
2.公債の対GDP比率を固定するケース
3.税率を固定するケース
ほか