内容説明
「誰のために、何のために、おれは死ぬのだ」
13年間にわたる毎日新聞・長期連載「平和をたずねて」(第22回坂田記念ジャーナリズム賞受賞)圧巻の集大成。
日本近代史の中で、個人の体験をとらえ直し、特攻作戦の「本質」に迫る、渾身のノンフィクション。
学徒出陣(1943)により、岩井忠正氏は慶応大学から、忠熊氏は京都大学から徴集され、海軍特攻隊に所属する。待ち受けていたのは、「回天」や「震洋」の「必死の特殊兵器」による襲撃訓練など、想像を絶する日々だった。
「私たちには自覚的な立場というものが初めからなかった。日本の国家情勢などというものは<所与の現実>であり、いかに対処するかなどということは、意識にのぼりませんでした。時勢に押し流されて生きていたのです」
なぜ我々は、あのような大戦争に向かっていったのか――
平和記者が描く、満洲事変、日中戦争、太平洋戦争にいたる「十五年戦争」期の若者たち。
目次
第一章 徴兵猶予の停止と学徒出陣
第二章 日米英開戦と入隊までの大学生活
第三章 大連で育った小・中学時代
第四章 二等水兵からの軍隊生活
第五章 「特殊兵器」の搭乗員に
第六章 「回天」「震洋」「伏龍」の襲撃訓練
第七章 若き君たちへの伝言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
27
実際に経験した二人の話ですので、臨場感ある話でした。このような本を読むと日本人は思考停止に陥りやすい民族なのではないかとよく思います。2023/01/16
ナリボー
5
8/10 特攻兵士となった兄弟が語る生々しい戦場の実態に、世代を超えて戦争の愚かさと悲惨さをひしひしと感じることができた。2020/11/13
Monbe Sakai
0
軍隊という閉鎖社会の異常性がよくわかりました。2022/10/29
crane155
0
「誰のために、何のために、おれは死ぬのか」2020/10/16
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