内容説明
8月の敗戦直後、焦土の中から文化、芸能はどう再起したか? 75年前の苦闘をコロナ後のヒントに ! 大みそかの「紅白音楽試合」までの139日間、長谷川一夫、黒澤明、美空ひばり、手塚治虫ら多数の著名人の奮闘を描き切る。胸をうつ群像劇!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
59
とっても面白く読みました。戦後を娯楽というカテゴリで切り取り縦横に描くことで良質なドキュメンタリーを見ているような感覚でした。それぞれもっと深く描いた作品も沢山あるでしょうが、この構成だからこそ戦後を感じることができるのだと思います。著書の帯にはコロナ禍の今こそ知っておきたい!とあります。3.11も第二の戦後と言われました。でも、やはり1945年は日本人にとって特別な時代だったと思います。2021/09/27
かんがく
14
多数の著名人の記録を集め、1945年の8月〜12月の映画、演劇、相撲、野球を描いた本。敗戦後に関東大震災からの復興を描いた演劇が上演されたように、コロナ禍にこのような本が出版される意義は大きいと思う。軍国主義の戦中、GHQの占領下と異なり検閲は無いわけで、苦境にある現代文化に少しの希望を見いだせた。2021/01/13
hitotak
7
戦中から映画・演劇・プロ野球などの娯楽産業に関わっていた人々が終戦を迎え、その後各々が復興へと奮闘する姿が詳細なデータと共に時系列順に書かれている。1945年8月から12月までのわずか5か月の期間についてだが、エピソードが紹介されている人数が多く、戦後の混乱で物事が停滞して具体的な成果が乏しい業界もあり、単なる出来事の羅列になってしまっている部分もある。どの業界にも共通するのはGHQの絶大な影響力だろう。2021/01/10
オールド・ボリシェビク
4
映画監督、俳優、放送人、歌舞伎役者、相撲取り、出版人、音楽家、野球選手など、いわゆる「娯楽」に携わる彼らはどんな「1945年8月15日」を迎えたのか。そして、その年の12月まで、「文化復興」に向けていかなる格闘を繰り広げたのか。新聞や社史や証言集など、さまざまな資料をあたり再現するドキュメント。終戦により、もの凄いエネルギーが爆発していたことはうかがえる。この年の大晦日、NHKラジオで流されたのは「紅白歌合戦」ならぬ、「紅白音楽試合」だったそうです。2025/08/19
安土留之
1
タイトルに惹かれて読んだが、がっかりだった。 文献資料に基づき、いろいろな人の敗戦後の状況を1人あたり1〜2ページでなぞっているだけの本で、カタログを読んでいる気分。膨大な資料から本書をまとめたのはすごいとは思うけど、感動はない。「文化復興」に情熱をそそいだ人たちの息遣いをまったく感じられない本だから。 あとがきで、コロナ禍で文化、スポーツなどの娯楽産業が打撃を受けたことから本書を着想し、版元にこの本の企画案を提案したとあるけど、コロナ禍に便乗してひともうけしようとしているのか、と思ってしまう。2020/11/10
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