創元推理文庫<br> 手のひらアストラル

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創元推理文庫
手のひらアストラル

  • 著者名:吉野泉【著】
  • 価格 ¥760(本体¥691)
  • 東京創元社(2020/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488452124

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内容説明

高校二年生の夏、私は自身の進むべき道が決められず悩んでいた。将来を見定め進路を決める友人たちの姿にますます焦る私の前に、次々と謎が現れる。三年生の生徒手帳を持ち歩く同級生。追試でもないのに一人だけ試験を受ける先輩。少年の言う「全部黄色い駅」とは? 真相に辿り着けない私が相談するのは、ひょんなことから知り合ったQ大大学院生の飛木さんだ。彼はその知識と論理的思考でどんな謎も解き明かしてみせる不思議な人だ。やがて夏が終わり、秋になる頃、私が見つけた進路の答えは――。福岡を舞台に贈る、透明感溢れる青春ミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

57
他の方のコメントを読むまで、シリーズ2冊目だと気がつかなかった。道理でいきなり作品が前提なしで展開していくはず。最初の短編の途中、視点人物の名前を見失ってしまったが、ふと表紙を見て、作者の名前で登場していることに気がついた。クイーンみたいですね。日常の謎ではあるけれど、謎解きが直感というか、推理している感覚はあまりない。おそらく1冊目に探偵役との接点についても紹介があったのだろう。順序が逆になるが、読んでおきたい。泉さんには早く進路を決めてほしいけど、全教科に偏りがない成績というのが悩ましいところ。2020/12/23

よっち

33
福岡市内の高校に通う女子高生・泉と、Q大大学院生の飛木が身の回りで起きた謎を推理してゆく日常ミステリ第二弾。先輩の生徒手帳を他の人に渡すクラスメイトの秘密、選択外科目の試験を一人で受ける先輩の真意、手のひらを傷つける同級生、ロボット大会のリベンジに秘められた思い、黄色い駅を目印にした理由など、二人の謎解きはそれっぽい 解答に辿り着くものの、明確な答え合わせはないんですよね。最後に意外な事実が判明する飛木さんとの関係は相変わらずな感じで、だいぶのんびり屋さんな印象の泉は来年の受験大丈夫なんでしょうか(苦笑)2020/11/12

hnzwd

21
進路に悩む高校2年生の主人公の周りで起こる日常の謎。謎の解決が必ずしもスッキリするものだけではなく、、探偵役の大学院生に抱くほのかな恋心?も含めて青春ミステリの王道でした。2021/01/30

ツバサ

14
謎が解けていく過程は確かに青春だけど、落ちが弱いのであまり印象的な話はないかな。ミステリーよりは青春が主役でした。2020/11/13

もりしー

13
話の運びは理系版北村薫風テイスト。謎自体は日常生活でリアルに起こりそうな些細なものですが、読者が一緒に推理するという感じで進んではいかないので、ミステリとしては物足りなさを感じました。主人公を中心に揺れ動く思春期の成長譚を楽しむシリーズでしょう。2021/08/25

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