内容説明
室町時代、臨済宗の風狂僧・一休宗純は後小松天皇の落胤ながら、富貴権門に近づかず、流浪の旅のうちに真の悟りを追い求める。貧しい庶民には慈愛と救いの手をさしのべ、足利幕府の圧政には得意の狂歌で立ちむかい、凶暴な無法者には力で懲らしめる痛快な修行生活。天衣無縫の自由人、一休禅師の生きざまをヒューマンな筆致で描く遺作長編。<上下巻>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほにょこ
1
★★★☆☆ 一休さんと言えばとんち小僧というイメージですが、本書は大人の一休宗純の話。文章には馴染めないし主人公にあまり好感が持てませんでした。狂歌のやりとりもせいぜいおやじギャグとしか思えなくてつまらない。天皇の子という身分がものをいう場面が多くて痛快感も薄いです。それなりの面白さはあったけれど、下巻はいいかな。2023/08/07
Peter-John
1
85歳の川口松太郎の作品。一休さんというと頓智話ですが、この一休さんは小坊主ではなく、大人の一休さんです。でも、頓智な一休さんの面影はあります。 後小松天皇の婚外子として生まれ、こどものときから禅寺の小坊主となりながらも、親鸞も日蓮も尊敬する風狂僧です。 室町時代も応仁の乱が近づく時代で、天皇も将軍も政治にうとく、世の中が乱れ、飢饉もあり、そのなかで一休さんは大暴れする様子が描かれています。 この本では母親が亡くなる50歳くらいまでで終わっています。 事件を追うなかで仏の教えも知ることができます。2020/11/23
しんこい
0
アニメも含め、一休さんの話は初めて。自由というのか勝手というのか。2010/09/19
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