内容説明
「また、か…」
まるで匙ですくい取られたかのように、今朝の出来事が脳から抜け落ちていた。
瀬戸内海に浮かぶ孤島、宿島。
母が校長を務める小学校に勤務する青年・繁久は、幼い頃のトラブルが原因となり、“記憶抜け”症状に悩まされていた。
島を訪れた民俗学を専攻するサングラスの男―
大神亮平との出会いをきっかけにして、自らの過去を探しはじめた繁久。
そして彼は知った。自らの戸籍に記された両親が、まったく聞いたこともない人物であることを…。
好評の伝奇ロマン・シリーズ。
感想・レビュー
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- 経済界2015年1月13日号