集英社文庫<br> 葬儀屋 プロレス刺客伝

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集英社文庫
葬儀屋 プロレス刺客伝

  • 著者名:黒木あるじ【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 集英社(2020/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087441468

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内容説明

「葬儀屋」に狙われた対戦相手は表舞台から姿を消す──。プロレス団体の練習生、梶本は素性不明のサーモン多摩川の付き人となる。ふざけたファイトで不評を買う多摩川の異様な特訓に翻弄される梶本。彼こそ「葬儀屋」だという噂は気になるが……。やがて多摩川と対戦相手の周囲で起こる様々な事件。梶本が向き合うことになる恐るべき真相とは。プロレスの魅力を凝縮したような、強く激しく逞しい物語。

目次

プロローグ
第一話 葬儀屋
第二話 咬ませ犬
第三話 諜報
第四話 地下
第五話 前座
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みも

214
本作は前作の前日譚。その設定に異論はないが、今作は些か奇を衒い過ぎている。下品なレスラー像に好感を持てず、その背景も説得力に欠ける。また、闇討ちでレスラーを潰す卑劣な行為は、作品の主旨から逸脱しており不快。勝敗が絶対的価値の格闘技と対比させ、ショー的要素が強いプロレスの存在意義を浮き彫りにし、ドラマチックなストーリーにしようとする狙いは分かるのだが、あざとさがやや興醒めさせる印象。エピローグについては前作既読が大前提で、それ抜きに真の意味では活きてこない。ただ著者のプロレス愛は今作でもひしひしと伝わった。2021/03/09

はつばあば

55
娘達が学生の頃、年末に帰ってきて紅白押しの主人と総合格闘技の娘達のチャンネル権争奪戦に振り回されたことを思い出しました。ほんにプロレスってなんなんでしょうね。悪役がいて最後に正義が勝つ!なんて力道山の時は思っていましたが・・長州力さんが主体となる団体や女子プロレスはショーですよね?。それでも相当な努力の積み重ねでリングに上がる。一度生で見てみたいものです(^^♪。できたら女子プロレスの方を。政治家の広報官が心労で辞職されたようですが・・女子プロの方達は血の涙を流してリングに。女はしたたかな者であるはず・・2021/03/02

GAKU

53
先日読んだ『掃除屋 プロレス始末伝』に続く第2作。今回はプロレス界で密かに「葬儀屋」と噂されている、サーモン多摩川というレスラーと、付き人の見習いレスラー梶本が主役となる連作短編。最後に前作との繋がりが明らかに。プロレスに興味のない方には、面白くもなんとも無い作品だろうな。でも猪木、馬場、ファンクス、ブッチャー、シーク等、子供の頃夢中になってプロレスを観ていた私にはツボの作品でした!ちなみに当時一番好きだったレスラーは、セメントだったら最強と言われていたディック・マードックです(知ってるかな?)! 2021/03/11

Shoji

45
ロープに飛ばした相手はリバウンドしてくる。相手の両肩をマットにつけた状態でレフェリーがマットを3回叩けば勝ち。そんな曖昧なスポーツがどこに存在しようか。鉄柱に相手の頭をぶつける、ロープ最上段から後頭部をマットに叩きつける、そんな技が公然と許されるスポーツがどこに存在しようか。存在するのである。私も愛してやまないプロレスだ。スポーツというから叩かれるのか。ならばエンターテイメントだ。この本も文句なしのエンターテイメント。面白かった。あの会場での一体感、吹き飛んでいくストレス。プロレス大好きだ。2020/09/19

Tomomi Yazaki

32
前作、掃除屋に続くプロレスの裏の世界!読む前からワクワクが抑えきれない!物語は練習生・梶本の一言から始まった。葬儀屋。それは、レスラーを闇の世界に葬る仕事人。その梶本が社長から、あるレスラーの付き人を命じられた。サーモン多摩川。ふざけた試合で常にブーイングの嵐を呼ぶ男。だがその裏の顔は・・・。彼は試合を葬儀と呼び、相手を葬る。だが葬られた奴はみな新たな自分を発見し、甦る。サーモン多摩川の狙いは一体何なのか。そして掃除屋になる前のピューマ藤戸も登場する!読む前からわかっていたけど、この本は、絶対に面白い!2020/09/03

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