なぜ民主化が暴力を生むのか - 紛争後の平和の条件

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なぜ民主化が暴力を生むのか - 紛争後の平和の条件

  • 著者名:田中(坂部)有佳子
  • 価格 ¥4,840(本体¥4,400)
  • 勁草書房(2020/10発売)
  • ポイント 44pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326302819

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内容説明

内戦がいったん終結した紛争後社会では、政治的競争を非暴力化するために選挙が実施されることが多い。しかし、その後も政治的暴力はしばしば繰り返されてきた。暴力を統制する国家能力も射程に入れつつ、政治暴力の因果メカニズムを計量分析、ゲーム理論、東ティモールの事例分析で明らかにして、平和の条件を導き出す。

目次

第1章 民主化は暴力を生む?
 1 本書で問うこと
 2 本書の構成

第2章 先行研究と本書の分析枠組み
 1 先行研究の概観
 2 本書の分析枠組みと概念の定義
 3 本書における東ティモール事例の位置づけ

第3章 紛争後社会における小規模な政治暴力の発生―政治体制と政治制度が及ぼす影響
 1 はじめに
 2 理論と仮説
 3 データと仮説検証の方法
 4 分析と結果
 5 小括
 補遺

第4章 紛争後社会における政治勢力の組織的転換
 1 はじめに
 2 民主化と国家建設の試みと暴力
 3 モデル構築と分析
 4 東ティモールの事例分析
 5 小括
 補遺

第5章 紛争後社会における指導者による暴力
 1 はじめに
 2 紛争後社会における法の支配と指導者による暴力
 3 選挙制度の導入が指導者に及ぼす影響
 4 因果メカニズムの提示
 5 東ティモールにおける2006年騒擾
 6 小括
 補遺

第6章 民主化,国家建設,そして暴力
 1 本書が明らかにしたこと
 2 本書から得られる含意とは

あとがき
参考文献
事項索引
人名索引