信託法案内

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信託法案内

  • 著者名:田中和明
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 勁草書房(2020/10発売)
  • ポイント 27pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326499373

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内容説明

はじめて信託法を学習する読者に興味を持ち、信託法と実務との関係や問題点についても理解してもらうために、土地信託を事例とし、信託の設定から終了・清算に至るまでを一つの物語として展開する中で、信託法の制度、立法の趣旨等の本質的な仕組み、主要な信託条項の解説、信託法に関する理論と実務の重要な論点を検討する。

目次

第1部 信託法と信託関連法

第1部の事例の設定

第1章 信託の構造
 第1節 信託の定義
 第2節 委託者
 第3節 受託者
 第4節 受益者と受益権
 第5節 信託目的
 第6節 信託財産
 第7節 裁判所による監督の廃止と検査役制度
 第8節 信託の法的構成に関する学説
 第9節 土地信託の仕組み

第2章 信託の設定
 第1節 信託の設定方法と効力の発生
 第2節 受託者の利益の享受の禁止
 第3節 脱法信託・訴訟信託・詐害信託の禁止

第3章 信託の特色と機能
 第1節 信託の特色
 第2節 信託の機能

第4章 信託に関する規制法
 第1節 信託に関する規制法の種類
 第2節 信託業法
 第3節 兼営法
 第4節 金融商品取引法
 第5節 金融商品取引法と信託業法の適用関係
 第6節 信託業法による金融商品取引法の準用

第5章 信託設定時における信託業法の規制
 第1節 信託の引受けに関する行為準則
 第2節 適合性原則
 第3節 信託契約の内容の説明義務
 第4節 信託契約締結時の書面交付義務

第6章 信託財産の独立性
 第1節 信託の公示制度
 第2節 信託財産の受託者からの独立性
 第3節 信託財産責任負担債務

第7章 受託者の信託事務の遂行
 第1節 受託者の権限
 第2節 受託者の義務
 第3節 信託の受託者の義務に関する信託業法の規制
 第4節 受託者等の責任
 第5節 受託者の行為に対する差止請求
 第6節 受託者の費用等の補償請求
 第7節 複数受託者

第8章 信託受益権
 第1節 受益権の取得
 第2節 受益権の行使
 第3節 受益権の譲渡・質権設定・放棄・消滅
 第4節 実績配当主義および受益債権と信託債権との優先劣後関係

第9章 信託管理人・信託監督人・受益者代理人
 第1節 受益者保護のための3つの機関
 第2節 信託管理人
 第3節 信託監督人
 第4節 受益者代理人

第10章 信託の変更等
 第1節 信託の変更
 第2節 信託の併合・分割
 第3節 信託業法および兼営法による信託の変更
 第4節 受託者の変更
 第5節 委託者の変更
 第6節 受益者の変更

第11章 信託の承継
 第1節 信託受益権の承継
 第2節 遺言代用信託
 第3節 後継ぎ遺贈型受益者連続信託

第12章 信託の終了・清算
 第1節 信託の終了
 第2節 信託の清算

第13章 雑則・罰則
 第1節 雑則
 第2節 罰則

第14章 債権法改正および相続法改正に伴う信託法の改正
 第1節 債権法の改正に伴う信託法の改正
 第2節 相続法の改正に伴う信託法の改正

第2部 信託発展の歴史と信託の実務

第1章 信託の歴史
 第1節 イギリスにおける信託の起源
 第2節 アメリカにおける信託の始まりと発展の歴史

第2章 わが国における信託の始まりと第二次世界大戦までの歴史
 第1節 わが国の信託制度と信託法制の始まり
 第2節 旧信託法・信託業法の制定と信託会社の確立
 第3節 第二次世界大戦中の信託会社

第3章 第二次世界大戦後の金融制度の改革と信託の役割の変遷
 第1節 第二次世界大戦後の信託制度と信託銀行の誕生
 第2節 戦後の復興期から高度経済成長期における貸付信託の役割
 第3節 合同運用指定金銭信託
 第4節 証券業務としての投資信託
ほか