内容説明
親の財産を受け継ぎ人生イージーモードの「日本型リア充」と、不当に高い家賃を払うために働く非リア充。
「日本型リア充」とは、土地本位社会が生み出した、この国の先天的強者なのです。
「持たざる者」である非リア充は、どうすれば「日本型リア充」に打ち勝てるのか。
非リア充が住むべき土地や、知的戦略に迫ります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
60
60年代普通に東京の土地を買えた世代は、バブル後ちょっとした資産家になり、その二世三世はその財産を引き継いでいると。彼らを日本型リア充と名付ける著者。あまり目を向けることのない、日本の階級社会に着眼し、それらに対抗するにはどうすればいいのかと、語る。日本社会の東京一極主義がもたらす不平等の指摘であるが、遅れた来たもの、地方出身者の妬みでしかないのも確か。著者も自覚している。東京から高速をつかって一時間ほどの土地の安いところを狙うなどの工夫も提案。まあ本の狙いとしてピンぼけに感じるところがある。2022/02/25
ず〜みん
6
立ち読み本。「真のリア充」とは友達が沢山いて「うぇーい」とやっている人達ではなく、むしろそれらを、スケープゴートにしていて、日本の土地が安いうちに買い占めてそれを転がしながら生きている都心の特権層である、という本。今更パンピーが何をしても、利子の為に死ぬまで働くか、利子で死なない為にはローン支払い期間中は仕事以外の時間を死なせる=余暇なし人生を歩まなくてはいけない。それに対抗するためには…?!とても残酷な現実が描かれていた。2019/10/26
ほしの
5
本書は「日本型リア充」を土地持ち、それも安い時に都心の土地を購入した者の2世3世としている。この率直な視点に興味が出て読んだ。「GAFA」的なものでなく土地持ちというあたりは自分にはない視点だった。 都心以外の土地の値段を知ること、公営住宅の官製忖度、などなど。 「日本型リア充」=既得権益者、特権階級であり、どう超えていくか。この階級格差は更に拡大するのではないかという危惧がフィリピンと並べて語られる。 歴史を学ぶには、まずは中公新書や山川の「日本史リブレット」、新聞と雑誌は大事。2022/02/13
みじんこ
5
『「意識高い系」の研究』で書いていた内容の発展版のようだった。土地取得の先行者とその子孫、確かに物凄く得をしていてうらやましくもある。ハロウィン暴動などを例とした、損得勘定ができない非内省型人間の思考についてはなるほどそういうことかと思わされた。著者が独自に定義する日本型リア充についての自論、現代の住宅事情などの話(それはそれで意外と勉強になったが)が相当なページ数を割いて展開されるため、一般的にイメージされるリア充についての様々な論考を期待して読むと想像していた内容と異なるという感想になるだろう。2021/01/10
ぷるぷる
5
格差社会に対する提言でして日本社会に対する怒りの大きさにドン引きしました。日本のリア充は結局、土地持ちであって土地という財産を相続できる立場の人間は内省する必要なんてないからパリピーになれるのですね。鳩山由紀夫とか麻生太郎が究極のリア充として認定されているのに納得です。かなりの部分が不動産の話でマンションは買うな、地方に安い土地を買えという話が続く。で、上流階級に対抗するには教養を身につけるしかないというのが結び。何と戦ってるのか?という気もするが世襲を守り続ける日本は絶望的というのは正しいと思いました。2020/06/25
-
- 電子書籍
- 少年ブラヰドー男装令嬢と黒書生-【マイ…
-
- 電子書籍
- 黒の聖域 花とゆめコミックス
-
- 電子書籍
- 許されざる情事 二見文庫
-
- 電子書籍
- 大嫌い、なのにあそこがきゅぅってなる …
-
- 電子書籍
- なんと孫六(42)