内容説明
アフガニスタンから生還し、パリでプロのボディガードを営む元・外人部隊兵のラースは、女性活動家ハイコの警護を依頼される。彼女は過激派にリクルートされる子女を奪回する活動を行ない、そのために過激派から死刑を宣告されたのだ。だがハイコはラースの警護を嫌い、身の危険を顧みようとしない。自信に満ちた彼女に惹かれながらも苛立つラース。やがてハイコの活動に重大な疑惑が生じ、マスコミや世間を揺るがす事態に……テロの悲劇を描く慟哭のサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
131
感想を書こうとして気付いた。今日はフランスの独立記念日ではないか! そんな日に、フランスが舞台のこういう作品を読んでしまったのか…。イスラム国を夢見て旅立つフランスの若者。それを阻止しようとする団体を指揮する若い女性ハイコ。彼女にイスラム国か出る死刑宣言。雇われる、タリバンに囚われた過去を持つボディガード。こうやって書いていても面白そうなのに、残念なことに中身がないストーリー展開だった。壮大なプロットを、ラノベの技術しか持たない作家が書き上げたような印象を抱いた。これだけの長さの翻訳がもったいない。2017/07/14
Cinejazz
11
2015年1月、イスラム過激派を挑発する雑誌社が銃撃され、17名の死者が出た<シャルリ-・エブド襲撃事件>後のパリ。アフガニスタンで従軍中、タリバンに拘束され死線を彷徨い、心に深い傷を負った男(ラース)。イスラム国の教義に洗脳され、ジハ-ドに参戦しようとするフランス子女の出国を阻止し、救済活動をする女性ジャ-ナリスト(ハイコ)。その彼女に「死の報い」を宣告し、謀殺しようとする過激派グル-プ。オリ・パラリンピックを控え、テロの恐怖に怯えるパリを舞台に展開する、迫真の心理サスペンス。2024/08/14
Lisa
3
なんか微妙だった。イスラム国に向かう若者とそれを止める話とかいままで読んだことがなかったから期待してたんだけどな。2017/10/05
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