内容説明
小堀商店。その扉はとびきりの料理のために開かれる。百貨店相談役の小堀善次郎、彼の右腕たる木原、芸妓(げいこ)ふく梅、若き和食店主淳。非凡な舌を持つ四名が後世に伝えるべきレシピをここに集めているのだ。ある日、小堀が見知らぬ男に刺されるという事件が起こる。その背景には明石焼をめぐる過去の経緯が――。さまざまな美味、通いあう人情、京の四季。あなたを虜にする、絶品グルメ小説集。(解説・澤木政輝)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
85
祇園白川・小堀商店、連作短編シリーズの第二弾。市井にあって人々から愛されている食堂、インスタ映えなどとは無縁の本当においしいもの、真っ当な割烹とその料理人などなど、食に対する一家言はまさに柏井先生のお家芸だ。 第二話に登場した「鯖飯」を食べてみたいと思い、スーパーで手に入る材料で作ってみた。おそらく小説に書かれた味にはほど遠いのだろうが、結構おいしく炊き上がり、つれ合いにも大好評であった。本作を読んで料理のイメージをふくらませ、自分なりにアレンジして料理をしてみるのも一興であろう。2020/09/15
ジュール リブレ
74
京都の芸妓さんをメインの語り部にして旬の食材と粋な料理を味合わせてくれる一冊。前作よりも踏み込んで表面的なグルメブームを切り捨てて本当の味とは何か。作者の思いが詰まった一冊になりました。それでいて苦味ばしらず1皿ずつが美味しそう。いい仕事になりましたね。2020/09/06
野のこ
60
設定は浮世離れしているけど、実際は現実的で結局はお金よねぇって思ってしまった。善さんのいたせりつくせり感が鼻についてしまったし。またふく梅さんの皮肉たっぷり京言葉に京都は恐ろし!って思ったけど彼女の私服と芸妓のギャップ萌えでした。なんだかんだ言いながらも、返却日があり途中で断念した前作を再度チャレンジしたいです。2021/01/29
優希
45
面白かったです。美味しそうなレシピと料理の数々に生唾ごっくんでした。京都の四季に絶品料理の虜になりそうです。2021/09/27
ぽろん
41
後世に残すべき料理のレシピを買い取るという小堀商店。美味しそうな料理の数々は、期待通りだけど、なんとも浮き世離れした話だなあ。2020/09/20
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