内容説明
大正生まれの小美代姐さん、花も実もある一代記。どんなときも明るく元気にたくましく! 一家の大黒柱で、売れっ子芸者。超ポジティヴな小美代姐さんが駆け抜けた激動の昭和。笑えて、泣けて、エネルギーをもらえる傑作評伝小説。
目次
其ノ壱 小学校卒業の巻
其ノ弐 花柳界デビューの巻
其ノ参 悲恋そして再会の巻
其ノ四 花のOL時代の巻
其ノ五 東京大空襲の巻
其ノ六 引っ越し大騒動の巻
其ノ七 お座敷引っ張りだこの巻
其ノ八 松の内の厄落としの巻
其ノ九 初音家女将誕生の巻
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chichichi
78
昭和の時代を芸者として母として女として明るく強く楽しく生き抜いた美代子の一代記。あー面白かった!書く人によっては辛く悲しくなってしまう出来事もいつもの群さん節であっさりと読み易く楽しませてもらった(さすがに戦争の部分はどう読んでも辛いが…)。時代が時代なだけに色々あって波乱万丈な人生なのに美代子の性格故にタイトルにもある「花乱万丈」の言葉がしっくりくる。続き?の一冊も読みたい。2016/01/11
miri
65
大正に生まれ、戦前戦後に芸者として生きた小美代姐さんの一代記。半生を描くというと、重く、何かとてつもない苦労を乗り越えるといった先入観を抱いて読んだのですが、小美代さんの飄々としたキャラクターにより、苦労を苦労と感じられぬまま物語は語られます。良く言えば、明るく爽やか、逆を言うと、深みや心の機微が感じられない。客や仕事仲間に慕われるという小美代姐さんの人柄が特定できぬまま読了。2020/01/26
みちゃこ@灯れ松明の火
16
小美代姐さんみたいになりたい!と思う。どうして人生でこんなにも不幸が押し寄せてもあっけらかんと人生を歩んでいけるのか、小美代姐さんの心根を学びたい!と思ったほど。戦時中には爆弾を落とされている中でも「私についてくれば大丈夫」と占い師に言われた良い事を信じて切り抜けるたくましさ。羨ましくなる。読んでいて思わず笑ってしまうし楽しかった♪。2014/06/05
myunclek
10
愛縁奇縁を先に読んでしまっていたけど、却って楽しく読めたかもしれません。重複する話が多いのですが、この2冊がお互いを補完していましたね。どちらかと言うと、語るには多過ぎる波瀾万丈な美代子の半生を掘り下げて描いたのが愛縁奇縁だったようです。流石、群さんの筆は冴えまくってます。2021/05/23
ありんこ
8
三味線が得意な小美代姐さん。戦時中も乗り切って、たくましく賢く生きていく姿がかっこいい!!小さい頃のエピソードもなんだかかわいい。2011/01/07
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