内容説明
俺からお前を奪う人間は、皆殺しだ……。
女王の血を引きながらも、
父が異国人であるために“穢れた王女”と蔑まれるリーシュカ。
最愛の父を殺され、悲しみに暮れる彼女の前に現れたのは、
初恋の男ルドヴィークだった。
獣のような残忍さをのぞかせる一方、
昔と変わらぬ優しさでリーシュカを案じてくれる彼。
女として見られていないと知りつつも、
どうしても惹かれてしまうリーシュカだが……。
「本当はお前を誰にも渡したくない」
あるきっかけで独占欲をあらわにした彼に、甘く激しく求められ――!?
美しき“死の商人”×不遇の王女、一途で凶暴な独占愛!
【目次】
プロローグ 僕がもし大人になれたら
第一章 嵐の訪れ
第二章 異国の男
第三章 乙女の誘惑
第四章 狂乱の宴
第五章 選ぶのは俺だ
第六章 旅立ちの朝
第七章 蘇った花
第八章 恋獄の獣
エピローグ 大人になれた俺たちは
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜
3
最終的にはヒロインとヒーローは結婚し子宝にも恵まれてハピエンになるし、ヒロイン両親もハピエンだけども、途中経過がなかなか凄絶で、ヒロインの異父姉もなかなかぶっ飛んでいたな。すべては特異体質な王家に特異体質を受け継いで生まれたことが原因だけども。なかなか波瀾万丈だったけどヒロインは体質に翻弄されつつ、本人曰く「すでにぶっ壊れている」ヒーローに惹かれたおかげで母親や姉のような道をたどらずに済んでよかったという感じ。ヒロイン、ヒーロー双方の父方母方の過去や親戚全部絡んでくるので、結構複雑でごちゃごちゃしている。2020/09/21