ハヤカワ文庫JA<br> 星系出雲の兵站―遠征― 5

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ハヤカワ文庫JA
星系出雲の兵站―遠征― 5

  • 著者名:林譲治【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 早川書房(2020/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150314446

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内容説明

太古の敷島星系を通り過ぎたはずの、人類播種船の減速装置をめぐる謎。衛生美和の海中に存続するゴート文明末裔の奇妙な生態。惑星敷島の生態系を支配する大森林に隠された真実。そして、ガイナスの2つの拠点をめぐり、五賢帝の粛清という事実に直面した烏丸司令官が、ガイナスの思惑を喝破した瞬間、一隻の巡洋艦が惑星壱岐に対して恐るべき行動に出る。全9巻におよぶ傑作ミリタリー・ハードSFシリーズ、ついに完結!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

53
題名に偽りありか。遠征編になってからは水神と火伏チームによる兵站話が急減し、烏丸と三条の漫才コンビによる対「夷荻」交渉が主筋となったのだから。それにしても7000年の時を超えた復讐譚とは、意外過ぎるガイウスの正体と相まって面白いアイデアだ。2000年前のキリストの死に絡み今もユダヤ人差別主義者がいるのだから、あり得ない話ではないか。おかげで壱岐は壊滅し数百万人が死んだのだから、作者が描かなった続編では政治的歴史的な大混乱が展開していたかも。あと、マイアがシャロンにプロポーズするシーンを望んだのは私だけか。2020/11/18

鐵太郎

28
最終面に向かって伏線を回収しつつ広げきった風呂敷をたたむ──のかと思ったら、なんとネタはさらに大きく膨れあがります。ここまでの構想を前巻までにある程度はめ込むはずが間に合わなかったのかもしれませんが、土壇場になってこの世界の成り立ちに関わる新解釈が出現。ガイナスが人類に挑む理由とはなんだったのか。人類の祖先は彼らに何を行ったのか。嘘をつけないガイナス正体とは。のほほんとしたお公家さんキャラであったはずの烏丸三樹夫少将が望んだ決着とは何だったのか。尻切れトンボっぽくて不満はあるけど、見事な決着ですな。2021/08/27

Tadashi_N

28
色んな文明があったが、全ての話が集約した。文明の始まりと終わり。2021/06/02

わたなべよしお

27
 長い物語がやっと終わった。一応、満足です。最後の展開も肩透かしみたいな内容ではなく、ちゃんと納得できるものでした。最後の最後に降下猟兵の戦闘もそれなりに用意されていた。ガイナスの物語、ちょっと悲しいですね。遠征編に入ると、やや議論風の内容が多く、ダイナミズムを失う傾向がありましたが、不満はそれぐらいかなぁ。2022/03/13

宇宙猫

22
★★★ 話は綺麗すぎるくらいにまとめて終わった。アイデアも組み立てもとてもうまい。ただ、敷島の状況とか臨時政府とか膨らませた割には放置で物足りないし、ここで説明しすぎてロムルスが話すときには真相も粗方わかっていて盛り上がりにも欠けた。シリーズ全体はとても面白かったし、最後のココちゃんのくだりが最高なので全て良しとしよう。D2021/02/22

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