ハヤカワ文庫JA<br> 星系出雲の兵站-遠征- 2

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ハヤカワ文庫JA
星系出雲の兵站-遠征- 2

  • 著者名:林譲治【著】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 早川書房(2019/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150314019

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内容説明

新型ガイナス艦出現との報告を受け、回収した航路啓開船ノイエ・プラネットの情報解析を急ぐ巡洋艦ヤクモのブライアン五月司令官たちは、ついにガイナスが敷島星系由来であることを突き止めた。烏丸三樹夫司令官指揮下のガイナス拠点調査チームも、集合知性とその正体に迫り始める。時を同じくして、敷島星系のガス惑星・桜花の軌道上で謎の人工物が発見され、研究機材管理主任のキャラハン山田はその調査に赴くが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

57
今回は調査研究の巻。ノイエ・プラネットのデータ分析から始まって敵の第二拠点探索、五賢帝との探り合いの心理戦にカエルの缶詰まで、ガイナスとの接触で生じた謎と正体の解明にあたる科学者や技術者の活躍が中心だ。おかげで戦闘シーンはわずかだが、力押しですまない戦争では目に見えない調べ物の積み重ねが必要なのは確かだ。異星人との星間戦という王道ながら、敵とのドンパチよりもそこに至るまでのプロセスを重視しているのは「兵站」を題名にした社会学的SFの面目躍如か。単純な戦争続きのスペースオペラを非常に書きにくくしたといえる。2020/10/03

おかむー

50
おいおいあんだけもったいぶって解明した集合知性論が揺らぐかよ、謎が解けたぶん新しい謎が出てくる金太郎飴はいつまで続くのか…まぁそれが面白味ではあるのだけれどネ。『よくできました』。封じ込めたはずのガイナス要塞は一筋縄でとはいかぬなか、敷島星系の探査は着実に進む。戦争によって引き起こされる社会構造の変化も織り込みながら、やはり二部の主役は「おじゃる丸」烏丸司令。現時点でいちばんガイナスの思考に近づいてるヒトなんじゃなかろうか?火と水コンビ、シャロン団長たちが活躍する舞台は今回整わず。2019/12/15

Tadashi_N

26
異文化コミュニケーションと輸送と政治の記載が細かく、印象的。2021/03/10

わたなべよしお

24
 とても興味深いことがいっぱい出てくるし、個々のエピソードもなかなか面白い。だが、ストーリーはあまり進展しない。それにいいところで終わっちゃうし。それとも、これは書き方が上手いのか。やめられないことは間違いない。まあ、まだ「遠征」編全体の4割にもとどいていないしなぁ。2022/03/11

鐵太郎

19
恒星間宇宙を亜光速で航行するガイナス船団、と言う発想に改めて意表を突かれます。数千年かければ超光速航行しなくても希望の星系に行くことができるのです。とはいえ、最大速度秒速800キロ、とかの数字に違和感あり。航行性能とは速度ではなく加速持続時間ではなかろうか。この巻では敷島星系から航行してきたガイナスの謎、ガイナスの知性仮説への疑問、コンタクトできたガイナス知性「五賢帝」との交渉を維持しつつ、どのように彼らと接するかの試行錯誤。ゴートの謎。いよいよ存在感を増す烏丸三樹夫21戦隊司令官。素敵。2021/04/29

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