日本経済新聞出版<br> マッキンゼーが読み解く食と農の未来

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日本経済新聞出版
マッキンゼーが読み解く食と農の未来

  • ISBN:9784532358358

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内容説明

●待望の農業戦略白書
日本農業が高齢化、農地荒廃に直面しているのは事実ですが、これから先どのような戦略を立てるべきなのでしょうか。世界の食糧事情・食習慣の変化、農業手法の革新、プレーヤーの状況の理解無しには、これからの日本農業の戦略は立てられません。本書は、世界的なコンサルティング企業マッキンゼーによる大局観が得られる農業戦略白書。

マッキンゼーというと日本では戦略立案のプロというイメージが圧倒的に強いのですが、その顧客に多くの世界的な農業関係企業を抱えていることもあり、食糧・農業動向の分析には実績があります。また、ここ数年の日本農業への法人参入を受けて農業ビジネス改革のレポートも公開してきました。本書は、これまで蓄積されてきたマッキンゼーの内外の食糧・農業関連の知見を初めて書籍としてまとめるもの。単に世界動向をまとめるのではなく、各動向が日本に及ぼす衝撃も解説する内容となります。

本書は、食と農のグローバル・メガトレンドを1大状況の変化、2アグリテックなどの抜本的な技術革新、3政策・規制の変化、4食習慣・ソーシャルファクターの影響、5農薬・種子・肥料など上流プレイヤーの変化、6消費者ニーズの変化、7代替品・代替手法の進化、8新規参入プレイヤーの8つのポイントで整理し、各々が日本農業にどのような影響を及ぼすのかを解説し、日本農業の生産性向上に何が必要か、進むべき方向と解決策は何かを提言します。マクロからミクロまでバランスの取れた内容になります。

目次

序章 日本農業を取り巻く環境変化を読み解く

 第I部 食と農を変える八つのメガトレンド
第1章 農業を取り巻くマクロエコノミクスの変化

第2章 農業の未来を変える技術革新 

第3章 政策・規制の変化が農業に及ぼす影響 

第4章 食習慣・食生活の変化 

第5章 農業ビジネスをリードする上流プレイヤー 

第6章 世界に訪れる消費者ニーズの変化 

第7章 代替品・代替手法の登場

第8章 新規参入プレイヤーの台頭 

 第II部 日本の食と農の未来
第9章 日本農業に期待される新たな挑戦 

第10章 日本農業のポテンシャルを最大に発揮するために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ta_chanko

15
世界人口はまだまだ増える。これから豊かになって食肉の需要が増える国も多い。「食と農」を持続可能なものにするために、何が必要か。代替肉・培養肉の開発、点滴灌漑による水・土地・肥料の効率化、AIやドローンの活用による省力化、生産・流通・消費の各パートにおけるフードロスの減少。量から質へ、ストーリー性による付加価値へ。クラウドファンディングによる資金調達、マッチングによる労働力確保。業界の垣根を取り払い、さまざまな企業・ステークホルダーがアグリビジネスに参入すること、などなど。2021/05/22

Meme

13
マクロとミクロで行ったり来たりする楽しさは、この一冊で十分に味わえると思います。そもそもなぜマクロ↔ミクロが必要なのかまで、随所で丁寧に説明されています。読者想いな著者だなあと感慨に耽っていました。素敵な本です。日本人は世帯に一冊持っていて良いのではないでしょうか!2023/04/02

はとむぎ

11
目新しい内容はなかったかな。主要農産物の各国のコストは参考になりました。2024/01/13

たんかれ~

9
グローバルな食や農業の課題とトレンドを整理して、日本農業が取り組むべき戦略で結んでいる良書です。マッキンゼーらしく図表やグラフを多用していて、読むというよりはプレゼンを受けている様でした(笑)。農業ってホント構成要素が多い。需要(人口と所得の変化)、環境対応(気候変動、水不足、フードロス)、アグテック(ロボや自動化による夜間作業、AIで最適化、ゲノム編集、バイオ製剤)、政策と規制(補助金や関税)の影響、食生活や消費者ニーズの変化(eコマース、健康志向、体験やストーリー重視)、肥料と農薬の業界変化など。2023/02/25

あつ子🌼

9
仕事絡みで読んだのですが、なかなか面白かった。日本農業の現状と課題、世界とのかかわり、未来への展望が外資ならではの視点で記された書籍です。今回のパンデミックは、世界中の農漁業に深刻なダメージを与えました。一方で、日進月歩のテクノロジーが従来の農業の形を確実に変え続け、企業の情熱は新たなビジネスを開拓し続けています。A・カーネギーは「賢い人は徹底的に楽天家である」と言いました。 受け継ぐべきもの、変えていかなければいけないものを正しく見定めることのできる人々を見るにつけ、私はいつもこの言葉を思い出すのです。2022/01/04

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