続 夫の後始末  今も一つ屋根の下で

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続 夫の後始末  今も一つ屋根の下で

  • 著者名:曽野綾子【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2020/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065208748

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内容説明

自分の死が迫っていることを知らなければ、実は人間は「その日」を生きることなどできない。果たして、死はそれほど恐ろしいか、ということになると、私は少し疑っている。――夫である三浦朱門を在宅介護で看取ってから約2年。作家・曽野綾子は静かに、慎ましく一人の毎日を生きていた。
一汁一菜の食事をしみじみと味わい、新たな飼い猫の姿を横目に、これまで歩んできた年月の記憶に遠く思いを馳せる。優しさとはなにか、哀しみとはなにか。そして、人間がこの世に生まれてきた使命とはなにか。やがて否が応でも頭をよぎるのは、自分自身の「最期」をいかに迎えるかということ。
「私は、すべてを受け入れ、平凡な生活を心底愛する」。いずれは誰もが一人になる。そのとき、どうあるべきか。老いに直面するすべての人に読んでほしい、88歳の著者が至った「最後の境地」。

大ベストセラーとなった『夫の後始末』続編、週刊現代連載の待望の単行本化。

もくじ
第一部 夫の死、それから  
 最後の日、思い出すこと
 私は取り乱さなかった
 その日がしあわせであること
 いつ捨てても、惜しくない体
 慎ましく、変わらぬ日々
 人間の運命は予測がつかない
 「へそくり」を見つけて
 夫へのささやかな仕返し

第二部 新たなる家族の来訪 
 ペットショップで猫を見かけて
 同じ日課で生きる
 それぞれの運命を受け入れる 
 欠けていることこそ、人間の妙味
 夫の死後、しつらえたテーブルで
 どこで飼うか、という難問
 猫たちの上下関係

第三部 人間の器量 
 早寝早起き、律儀に暮らす
 暑さの凌ぎ方に、昔日を思う
 バカであることの偉大さ
 老年の悲しさとは
 「いい人」ほど始末に負えない
 寛大さと優しさ

第四部 自分の後始末 
 私が死んだら、家族はどうなるか
 死に場所をどこに見つけるか
 「善悪」とは別の気休め
 苦悩もまた、人間の資産
 魅力的な人生を生きるために
 そして死は迫りくる
 寄り添って生きるということ
 私たちに与えられた使命

目次

目次
第一部 夫の死、それから
最後の日、思い出すこと
私は取り乱さなかった
その日がしあわせであること
いつ捨てても、惜しくない体
慎ましく、変わらぬ日々
人間の運命は予測がつかない
「へそくり」を見つけて
夫へのささやかな仕返し
第二部 新たなる家族の来訪
ペットショップで猫を見かけて
同じ日課で生きる
それぞれの運命を受け入れる
欠けていることこそ、人間の妙味
夫の死後、しつらえたテーブルで
どこで飼うか、という難問
猫たちの上下関係
第三部 人間の器量
早寝早起き、律儀に暮らす
暑さの凌ぎ方に、昔日を思う
バカであることの偉大さ
老年の悲しさとは
「いい人」ほど始末に負えない
寛大さと優しさ
第四部 自分の後始末
私が死んだら、家族はどうなるか
死に場所をどこに見つけるか
「善悪」とは別の気休め
苦悩もまた、人間の資産
魅力的な人生を生きるために
そして死は迫りくる
寄り添って生きるということ
私たちに与えられた使命

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あや

6
この本の序盤は三浦朱門さんの死の前後が記されているがこの本の大半は三浦朱門さんの死後見つかったへそくりで飼い始めたねこ様の生態記録である。薄茶のスコティッシュフォールドを「きなこ色」「トースト色」「稲荷寿司色」と多彩に表現。2020/08/22

ヨハネス

5
曽野さんは厳しいイメージがありほとんど読んでいないのだが、これはとても読みやすかった。飼い猫の話ばかり。同じ話が何度も出てくるのであれっと思ったら週刊誌連載の単行本化だった。曽野さんは母が愛読していたが、育った家庭や死のことを始終考えるなど母とそっくり。「配偶者の死後一年は何もしない方がいい」というのは曽野さんの翻訳本にあったそうだが、これも母は知っていたろうか。曽野さんがシェーグレン症候群とは初めて知った。あたしより随分軽症のようだけど、日光を避けるべきとも知らなかった。本と無関係、失礼致した。2020/09/21

まりちゃん

4
図書館本*前作の続編。旦那様が亡くなってから、ひょんなことで見つけたへそくりで猫を飼った筆者は、3ヶ月もしないうちに猫をもう一匹飼うことになった。その二匹の猫との生活や、旦那様が亡くなった後も大きく生活を変えていないことなどが綴られている。淡々としているものの、クリスチャンである筆者の思考や行動はなかなか近くにない感覚なので読んでいて面白かった。2025/01/29

えっちゃん

4
半分以上が朱門さんが遺したヘソクリで買った猫の「直助」その後に来た「雪」二匹のスコティッシュフォールドのお話。お元気そうでホッとします。エッセイなどで猫の話書くとなぜ哀れな捨て猫をもらってこなかったと知らない人からの非難の電話や手紙を受け取るそうです。自粛警察が現れたりネットでは昔から声高に正義を謳い他人を批判することは往々にしてあるけど直接本人にお節介を言ってくる「善人おばさん」がいるのだと改めてビックリです!2020/11/26

ゆっこ

2
母に読んでもらおうか悩むパート2。 身近な話すぎて しんどそうな内容だけれど読んでもらっている。こちらも…2025/05/26

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