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内容説明
アートの最前線で鍛えられた鑑賞眼と美意識、ビジネスセンスとは? 世界的オークション会社クリスティーズで古今東西の一流作品と名コレクターに接してきた著者が指南する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
84
オークション会社社長が語る芸術なんて…と斜に構えて読み始めたが、芸術への深い理解と敬意を感じて偏見が払拭された。昨今、芸術を「ビジネスマンの教養」などと紹介する本が溢れていることに私は強い反発を覚えるが、この本はその対極にある。山口さんは「絵を自分事として見る」ことの大切さを主張し、「美には絶対値がある」と信じ、「百聞は実見に如かず」として、安易なデジタル鑑賞や知識偏重を批判する。浮世絵の権威であるお父様(山口桂三郎先生)とともに、小さい頃からお茶やお能に親しんでこられた山口さんならでは美意識に納得する。2021/05/16
アナーキー靴下
69
たまに美術館に行っても、雷に打たれるような出会いだけ求めて、基本早足でまわってしまう…もう少しゆったりと楽しみたいものだと、この本を読んでみた。想像していたより、オークション・スペシャリストとしての著者の自伝的な部分もあり、アートに詳しくない私にはいまいちついていけないところもあったが、逆にアートに興味を持ち続けている人にとっては舞台裏を知るような面白さがあるかもしれない。著者の視点はビジネス寄りだが、それこそアートを楽しむための美意識に不可欠と感じた。誇りあるプロの仕事への正当な評価は最大の敬意だ。2021/05/25
ともっこ
21
もっと絵画を深く楽しみたいと思っていて見つけた本。 「ビジネスに役立つ教養」として絵画の知識を詰め込むのが流行だが、この本を読んだ後は、美術の鑑賞は知識を詰め込んで知ったかぶりをすることではないなと感じた。 「絵は教養ではなく自分事として見る」。絵を純粋に楽しめるようになる良書でおすすめ。 2020/11/16
スプリント
11
アートとは縁の遠い生活をしていますが それだけに興味深い内容でした。2021/05/11
ふう
8
展示室ごとにNo.1を決める見方を提案しているが、よく似たことをしている自分に気づいた。他で聞いた話がいくつかあるが、オークション主催者側の話となるとまた違う評価、感触を伴って面白い。2021/07/04




