講談社現代新書<br> 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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講談社現代新書
同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

  • 著者名:鴻上尚史【著】/佐藤直樹【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 特価 ¥499(本体¥454)
  • 講談社(2020/08発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 120pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065206621

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内容説明

新型コロナウイルスがあぶり出したのは、日本独自の「世間」だった! 
長年、「世間」の問題と格闘をしてきた二人の著者が、自粛、自己責任、忖度などの背後に潜む日本社会の「闇」を明らかにする緊急対談!

●戦争中から変わらない「国民総自粛」
●日本人が名刺をもらうとホッとする理由
●「世間=同調圧力」を生み出す日本独特のルール
●西欧は「社会」、日本は「世間」の大きな違い
●感染者はなぜ謝罪に追い込まれるのか?
●学校でも会社でも「先輩」が強すぎる不思議
●日本では「批評」がそのまま「人格批判」となる
●言霊の国なのに、言葉が信用されない謎
●ネット上の匿名が圧倒的に多い日本人
●若者の自己肯定感が低い理由
●なぜ出る杭は打たれるのか――芸能人の政治発言
●不寛容の時代に窒息しないために

生きづらいのはあなたのせいじゃない。世間のルールを解き明かし、息苦しさから解放されるためのヒント。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rico

152
コロナ禍でさらに露わになったこの国の息苦しさ。源流は世間・・・。当り前の結論、ではある。神に一人向かい合うキリスト教文化圏、八百万の神様に見守られ、集団として生きる日本。どちらがいい悪いではなく、様々な局面で有効だったり害になったりする、そういうものなのだろう。ただ、私は今この世界で生きてて、そう長くもない残り時間を息を殺して過ごすなんて真っ平だけど、勤務先からプレッシャーかけられれば、外食も旅行も控えたりするヘタレだ。せめて「小さな世間」を複数持つことで、軟弱ではあっても「個」として立ちたいと思う。2020/10/24

KAZOO

122
鴻上さんと佐藤さんの対談であるので非常にわかりやすく頭に入ってきます。空気を読むというのか日本人は昔からこのような気がします。ツイッターやSNSによってさらにその傾向が極端になってきています。最近のコロナ下でも同じようなことがいえます。渋谷のハロウィンなども同じです。鴻上さんはイギリスなどへも行っておられて海外の空気などを吸っているので考え方が自由なのでしょう。岩波ジュニア新書にも同じようなものがあるので若い人も読んでもらいたい気がします。2021/02/01

どんぐり

87
コロナで炙り出されたみんな同じにという世間の「同調圧力」。ちょっと踏み外すと責められ、バッシングを受ける。この「同調圧力」は、あなたを爪はじきし、世間にすがっても息苦しい「空気」を押し付けられるだけである。鴻上のメッセージ-は、同調圧力に抗し個人が幸せになるには、「『世間』という強力な敵をよく知ったうえで、『社会』とつながる言葉を獲得する」ことだという。そして、「『社会』という自分とは無縁の人たちとどう関係をつくっていくか、そこにしか日本人の未来はない」とまで言い切る。→2021/07/05

とよぽん

69
鴻上尚史さんと佐藤直樹さんの対談。息苦しさの正体は同調圧力で、それは自分が属する「世間」を守るために発動する。それ故、日本には「社会」がなく、社会に対する個人も存在し得ない。「世間」に属する個が世間のルールに従って判断し行動する。今のコロナ禍にあって、同調圧力のマイナス面が肥大し明確なかたちで出てきた、という説にも納得。息苦しさから脱するためには、自分が属する「世間」の数を複数に増やして「世間」の風通しをよくすることが有効だと。日本語が基本的には「世間」の言葉だという指摘に目からウロコ!2021/03/29

万葉語り

66
コロナ禍で感染した有名人が謝罪をしたり、自粛警察が登場したり、なんだかもやもやしたやらされてる感の正体は「世間」及び「同調圧力」。武家のルールを庶民にまで浸透させた明治政府の思惑を令和まで引っ張っている日本人。できれば「ほんの少し賢い個人」でいたいと思った。2021-0712021/06/20

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