内容説明
国際協力を実現するために,人々のインセンティブと社会の仕組みをどのように考えればよいのか? 利害の対立,紛争,交渉,協力,貧困,援助など,国際社会におけるさまざまな人間・国家の行動と社会現象のメカニズムを,ゲーム理論の視点から解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かいのすけ
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ゲーム理論の応用として非常に参考になった。9章のネットワーク形成やマッチングに関する議論は、国際関係について考えたことがなく、特に新たな視点をもたらしてくれた。11章の制度形成の交渉実験については、直観的説明がされているものの、より深い理解を得たいので、挙げられている参考文献に当たろうと思う。個人的には、もう少し参考文献が載っていると嬉しかった。また、信頼行動に関する議論は、もう少し国際関係との関連性に触れられていた方が全体のテーマに合っていてよかったのではないかと思う。2025/01/14
すずき
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細部までしっかり追えている自信はないがとりあえず分析の方法やなんとなくの結論は掴めた。章の分け方とか、これはどうゲーム理論に関係しているつもりなのかちょっとわからない部分も存在はしたし後半の章はもう少し丁寧にやって欲しかったが(特にプレイヤーの数が増えたりネットワークになってくる部分)、自分の読み方も雑なのはあった。専門として勉強したい人はちゃんと手を動かしながら考えたほうがいいです。2021/01/21