出版社内容情報
美しすぎる超能力者・鹿堂妃楚香は、主催する京都魔界ツアーで人の手首が現れると宣言。予告通り「奥の院魔王殿」付近で発見されると今度は渡月橋で殺人事件が。背後に殺人狂QAZの影を感じる氷室は……。
内容説明
美しすぎる超能力者・鹿堂妃楚香は、主催する京都魔界ツアーで、手首が出現すると予言。その通り、女の手首と“猿”の手首が、鞍馬天狗ゆかりの山中に建つ“奥の院魔王殿”付近で見つかった。さらに嵐山の渡月橋で猟奇殺人が発生。またしても背後に謎の人物QAZの存在を感じながら、精神分析医・氷室想介は、誰も予想しなかった惨劇の真相にたどり着く!想像を超えた謎とトリック。驚異のホラーミステリ、シリーズ第2弾!
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年生まれ。ニッポン放送、扶桑社を経て90年より専業作家。ミステリーとホラーを作品の主軸として両立させた数少ない作家のひとり。2012年5月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yu。
23
今回の話は、予言通りのモノの発見を言い当てたのだがそれが誰のモノなのかが明らかになるに連れ皮肉にもその予言者である美しきカリスマの壮絶人生も明かされていく精神分析医・氷室想介シリーズの新魔界百物語篇第二弾。。おもしろい!!特に当篇最大の魅力は、巻毎の怪奇さ纏ったとんでも事件の推理劇とそれらの事件の火種を植える闇の教唆者(レギュラー陣の中の誰からしい)を追うという二つのミステリが同時に愉しめること。2017/01/12
6(ロク)
2
相変わらずエンタメですねぇ、このシリーズは。憎しみの根拠が薄かったり、少々展開に無理があろうがそんな事どうでも良くなりますね、何故ってエンタメですから。大掛かりな舞台建てに気配が見え隠れする怪人、まさに平成の「怪人二十面相シリーズ」と成りうる作品だったのに・・・・、返す返すも吉村達也の死が悔やまれます、合掌2013/07/02
神威 鴉魔
1
面白かったO(≧▽≦)O ある人物の行動には驚かずにはいられなかったけど…(><)2014/12/14
みるく抹茶
1
京都の魔界スポットの話はもっと聞きたいな。吉村先生、誰かに憑りついて自動筆記とかやってくれませんかねえ。。。次巻でちゃんと話がまとまるのだろうか。2014/02/18
Kei Kobayashi
1
QAZの正体に関して、いろいろ伏線やミスリードを絡めつつ、本筋は進行していきます。ただ、やはり吉村先生の死が悔やまれます。あと、ヤフオクでサイン本が出回ってましたが、先生の死後に刊行された本なので、先生がサインを書くのは不可能だと思います。2013/07/28