内容説明
十年後に隕石が落ちて世界が終わる。そんな中、唯一の希望は「国立危機回避研究所」。けれどそこが日本人女性に占拠された。俺がテレビで見た犯人は、高校時代の元カノで――。初恋が世界を救うタイムリープ・ラブ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょこまーぶる
48
心暖かくなった一冊でした。世界の終末を迎える事がわかっている二人の心の葛藤を描いた作品ですが、二人の思い合う気持ちが、終末を迎えるという現実とどう向き合ってどんな結末となるのかな?という想いを抱きながら読み進めることが出来ました。でも、こんな状況になったとしたら、自分だったら・・・と考えると、この二人のように冷静な判断と思い切った行動がとれるだろうかと考えると、二人が出会い短期間ではあった期間で如何に運命的な出会いであったかと思わずにはいられませんね。そして、二人での週末に向かっての言動が気になります。2024/05/04
ゆなほし
39
10年後に隕石が落ちて終わる事が決まっている世界で、「国立危機回避研究所」が高校時代の元カノに占拠された―。ひとつの失恋が、人類救済計画の要を危機に陥れるという思わぬスケールの大きさに驚かされる作品。読了後、なるほどこれは「計画的失恋」であると納得。あったはず輝かしいの未来と、確実に終末へと向かう現在を交錯させ、彼女の計画の全貌が明らかになった時、物語が急に広大な奥行きを見せ始める。あえてぶつ切りにした終幕は、その分幾通りもの「計画」を想起させ、読み手に全て委ねられている。終わる世界にも青春はある。2020/11/24
るぴん
32
初読みの作家さん。高校時代、大好きだったのに突然自分を振った彼女が、国家機関を占拠したテロリストの主犯になっていた!衝撃的な出だしにぐいぐいと引っ張られ、美鳥の目的を知るまで一気に読んだ。生まれた時から数年後には滅亡することを運命付けられてる世界って、究極のディストピアだなー、と思う。何度繰り返そうとも、愛する人の命を諦めない美鳥の意志の強さが未来を照らす。青春の痛みと苦味が詰まった作品だった。2023/12/17
TERU
12
ミステリーものとして見ると、割とすぐに気付くと様になっているので、それ目当てで読むのはオススメしません。そうでなく分かってから其処に向かっていく感覚が面白かった。 大人達の物語ですがこれは青春ものです。終わり方に赴きがあります。めっちゃ好きな終わり方で読了後が気持ち良かったです。此処だけでも読んだ価値ありました。2021/01/20
ほたる
11
読み始めて仕掛けにはすぐ気づいたけど、気づいたことでこれは自分が好きなジャンルを掛け合わせたものだとワクワクしながら読んでいた。彼女はどうして別れ話に対して、計画通りと答えたのか。真相に近づくにつれて、より一層目が離せなくなり、ラストは涙が…2020/08/22
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