文春e-book<br> シャツとダンス 「アパレルの革命児」が起こした奇跡

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文春e-book
シャツとダンス 「アパレルの革命児」が起こした奇跡

  • 著者名:玉置美智子【著】
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • 文藝春秋(2020/08発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163912431

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内容説明

「メイカーズ・シャツ・鎌倉」(通称、鎌倉シャツ)は立ち上げから25年で累計300万着を売り上げた。いまや、ニューヨーク、上海にも出店、海外でも支持される数少ないメイド・イン・ジャパンのアパレルとなった。

創業社長の貞末良雄氏はいかにして、この成功をつかんだのか?

1つめの要因は、一世を風靡したVANに勤めた経験だ。カリスマ社長の石津謙介からファッションの神髄について直々に教えを受けた上に、仕入れ担当として、在庫管理のノウハウを身につけた。

2つめは、不可能を可能にする信念である。創業当時、1着4900円という価格も、300万着という売り上げ目標も、だれも本気にはしなかった。ニューヨーク出店の際には、現地の不動産やから止められさえした。しかし貞末氏は、どんなに反対されても知恵と人脈を総動員して、信念を貫き通した。

そして3つめは、二人三脚で事業拡大をした妻の存在である。創業15年後に貞末氏は会長に退き、妻のタミ子に社長を譲った。営業面では彼女の社交性が武器となり、ニューヨーク店も彼女が事実上の店主として、客の信頼を得ることができた。

この3つの柱を軸に、“鎌倉シャツ”の成功の軌跡を振り返る――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

69
93年に53歳での起業。シャツSPAであるメーカーズシャツ鎌倉。その創業者の物語。先ずはヴァンヂャケットと石津謙介である。いつかヴァンの話は読んでみたかったのだ。ヴァンからヤオハン、2つのアパレル企業。学びもあり人も変わる。貞末氏は、師と仰ぐ石津謙介の世界をシャツSPAというスタイルで具現化していく。そこについていく妻の姿と介護迄最後には書かれる。そして工藤氏の筆により、まるで貞末氏の仕立てたNYで通用するシャツの如く、ビジネス書の範を超えて一つの読物として充分耐え得る一冊となっていたのである。2020/09/07

Naota_t

4
#2047/★3.4/鎌倉シャツの創業者・貞末良雄氏のエピソード。小説のような読み物的な内容がメイン。鎌倉シャツのビジネスモデル的な側面を知りたかったが、そこは少なかった。鎌倉シャツの強みは、原価度外視で販売価格を安くしたことのみのようだ。何度か倒産、転職を経たのち、貞末氏が53歳で鎌倉シャツを起業するのは、マクドナルド創業者レイ・クロックの背中を見た気がした。貞末氏はヴァン時代から辛い時期が多かったようだが、へこたれず、目の前にあることを真面目に取り組んだからこそ成果が出た面が多かったように思った。2024/01/05

モビエイト

1
コロナの中、協力工場の稼働率を上げる為にマスクを販売したりしていて下請けを大切にしている会社だと思っていました。原価率60%でも商売ができるシステム、商品力は他は追随できないと思いました。創業までの話もあり良かったです。2020/09/13

つる

1
メーカーズシャツ鎌倉の創業者貞末良雄のキャリア人生とそこからのメーカーズシャツ鎌倉創業展開までの物語。正直メーカーズシャツ鎌倉がどのような売り方をしているのか、そもそも革新的だったのかも知らなかったが、商人としての生き方はとても共感した。現在メーカーに勤めている中ではどうしても原価低減が当たり前、利益をいかに確保するかが中心となってしまいがちだが、お客様にその価値を返す、お客様に負担をかけない、そうした考え方が最初にあっての最低限のコスト経営というのは本当に忘れがちだがその通りだなと思った2020/09/03

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