ちくま新書<br> 知っておきたい感染症【新版】 ──新型コロナと21世紀型パンデミック

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ちくま新書
知っておきたい感染症【新版】 ──新型コロナと21世紀型パンデミック

  • 著者名:岡田晴恵【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2020/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480073365

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内容説明

2020年、新型コロナウイルスが世界的に流行し、多くの人を死に至らしめ、混乱はまだまだ続いている。高速大量輸送、人口爆発の21世紀において、これは起こるべくして起こったパンデミック(感染爆発)であった。新型コロナウイルスをはじめ、鳥インフルエンザやSARSなど、近年の感染症の流行にはどんな特徴があったのか? そして、今後の危機を防ぐために、私たちは何をするべきなのか? 生き延びるために知っておくべき必須の知識を授ける。

目次

第1章 新型コロナウイルス──世界を混乱に陥れたパンデミック
1 世界中で流行した新型コロナウイルス感染症
中国からヨーロッパ、アメリカ、そして世界中に
世界での流行の状況
2 日本での流行の経緯
第一例と武漢からのチャーター機
ダイヤモンド・プリンセス号
相談・受診基準の混乱
「新型インフルエンザ等対策特別措置法」改正案
東京都の対応と感染のピーク
新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言
東京と大阪の取り組み
緊急事態宣言解除へ
全国18道県知事の提言
3 新型コロナウイルスの正体
コロナウイルスとは何か
新型コロナウイルスの特性
感染の仕組み
新型コロナウイルス感染症の症状
血栓症とサイトカインストーム
胸部CT・味覚嗅覚異常・結膜炎
感染者の致死率
4 新型コロナウイルスへの対処法
陽性者を判定する検査方法
治療薬の開発の現状
ワクチンについて
集団免疫とは何か
5 これからについて
2020年後半の秋冬が最大の危機
PCR検査の正しい活用法とは
今後の戦略
止まらぬ世界での感染拡大
第2章 エボラウイルス病──風土病が世界を回る
1 新しい感染症の危機
国際社会への脅威
もともとは風土病
大都市は感染リスクが高い
人口増大、高速大量輸送の時代
スラムから世界へ
2 2014年の流行経緯
最初の患者──ギニア国境の2歳男児
「制御できない状況」
WHOが緊急委員会を開催
対策は機能不全状態
「終息」はしたけれど
ウイルスが海を越える
3 エボラウイルス病の正体
そもそも、エボラウイルスとは?
5つの種類がある
自然界のどこに存在しているのか
「エボラ出血熱」ではなく「エボラウイルス病」
症状と致死率
体内でどのように増殖するのか
4 危機を防ぐには
エボラウイルスの感染経路
日本も安心ではない
エボラウイルスに対する日本の危機管理
BSL4の施設稼働をめぐる問題
ワクチンと抗ウイルス薬の開発
第3章 H5N1型鳥インフルエンザ──史上最悪のパンデミックが起こる?!
1 パンデミックのリスクをもつウイルス
世界的危機を孕む感染症
パンデミックに備えよ
鳥インフルエンザとは?
問題の本質は「新型インフルエンザ」の発生
2 強毒型ウイルスの脅威
高病原性、強毒型の意味
強毒型ウイルスはどうやって生まれたのか
1997年、香港の流行
「人類にとって初めて」の衝撃
3 前例のない感染経路
過去の強毒型ウイルスとは異なる強い病原性
人への感染経路
哺乳類に経口感染を起こす
4 危惧される膨大なリスク
人が感染した場合の症状・病態
人に免疫過剰反応を誘導する
若い世代での重症・死亡例が特に多い
完全な人型ウイルスに変化するとどうなるのか
H5N1型ウイルスの本質を理解すべき
過去の新型インフルエンザとH5N1型
5 過小評価された危機管理
弱毒型を想定した対策?!
現在の流行状況と不活ワクチンの接種
新型インフルエンザに近づいているのか
危機管理の重大な欠陥
現代社会は感染症流行に脆弱な環境
6 危機を防ぐには
医療機能を維持するために
ワクチン政策
プレパンデミックワクチンの事前接種を
曖昧さを排除し、万全の対策を
コラム 物流団体連合会でのプレパンデミックワクチン事前接種
第4章 H7N9型鳥インフルエンザ──弱毒型だが危険なウイルス
1 2013年の流行経緯
中国で毎年流行
感染者の発生と拡散
2 H7N9型鳥インフルエンザウイルスの正体
症状・病態
患者の特徴
注目されることがなかったウイルス
3 謎の多い感染プロセス
鳥市場訪問が原因?
人から人への感染例
ウイルス遺伝子の解析
「人に感染しやすい」特徴
飛沫感染を起こす?!
4 危機を防ぐには
抗インフルエンザ薬は効果があるのか
今後どうなっていくのか
日本人は免疫をもっていない
第5章 SARS──21世紀最初の新型ウイルス流行
1 突然に出現したSARSの脅威
アジアを中心に世界各地で流行
近縁のMERS
2 2003年の流行経緯
謎の重症肺炎の発生
新型インフルエンザ出現への危惧
ハノイからの非定型性肺炎の第一報
たった1人から各地に拡散
WHO・中国の対応が本格化
流行の終息へ
3 SARSの正体
SARSコロナウイルスの発見
SARSの病態
スーパースプレッダー
どこからやってきたのか
今後も注意が必要
第6章 MERS──中東の風土病がアジアを震撼させる
1 韓国や中東での感染拡大
韓国で突然の流行
中東の大都市で発生が続く新興感染症
2 新型コロナウイルスの脅威
新型コロナウイルスの流行拡大の危険性
MERSコロナウイルスはどこから来るのか
人への感染経路
人から人への感染
ウイルスは病院内でどう広まったのか
ウイルスの遺伝子変異の可能性
3 MERSの正体
MERSコロナウイルスの発見とウイルス学的性質
大きさ・構造
症状
4 感染拡大の原因と教訓
研究・対策が進まない背景
検疫・ウイルスの検出
韓国での感染が急速に拡大した社会的背景
韓国における流行からの教訓
第7章 デング熱──地球温暖化で日本にやってくる?!
1 まさか日本で国内感染
年間1億人が罹患
どこからやってきたのか
世界各地での流行
70年ぶりの日本での流行
2 デング熱とデング出血熱
2つのデングウイルス感染症
デング熱
デング出血熱
デング出血熱はなぜ起こるのか?
ワクチン開発の難しさ
使用が禁忌である薬剤
特効薬はなく、対症療法のみ
3 流行の根源は蚊
ウイルスを運ぶのは蚊
ヒトスジシマカの生態
2014年、代々木公園からの感染拡大
容易ではないヒトスジシマカの駆除
デング熱流行地の主役はネッタイシマカ
感染予防がとにかく大事
今後も注意が必要
地球温暖化により日本にも定着?
4 蚊が媒介する日本脳炎
平成7年度~18年度生まれは注意
日本脳炎という病気
リスクがある地域
予防接種・定期接種の必要性
第8章 破傷風・マダニ感染症──現在の日本で心配される感染症
1 震災時にリスクが高まる感染症
死に至る可能性もある
東日本大震災での破傷風の発生
2 概要と予防
破傷風の病原体とは
症状
予防ワクチンについて
とにかく予防が大切
3 マダニが運ぶ感染症 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
増加傾向にある新興感染症
どのようなダニが感染を媒介するのか
病態・臨床症状
ウイルスを保有しているマダニの国内分布
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

24
今や、変異株のウイルス模式図が気になるところ。038頁の図1-3に描かれた昨年時点でのなじみの模式図がある。データの山の大きさも、第4波の大きさが第1波に比べて、相当、ダメージが広がったと実感される。本書は新版であるが、既に、変異株を加筆しての第3版が必要な程であるのが現局面。岡田先生の鳥インフルエンザ問題の本質は、この人の世界における新型インフルエンザの発生、大流行による膨大な健康被害と社会機能の崩壊の脅威にある(119頁)。マダニに噛まれたときの対処法が、図式化されているのはありがたい(298頁)。2021/05/10

海星梨

5
著者は医者ではないんですね? ジャーナリストでもないんですね? となりつつ。原発の事故は関係ないと思うんだ、感染症と。事実の羅列だけで読みにくさしかなかった。ジャーナリストなら、恐怖を煽らないように注意しつつ、ストーリーに仕立てた方がと思ったけどジャーナリストじゃないし。2021/02/15

けんさく

1
時折、ウイルス感染症のニュース等を見聞きしても日本から遠い国の話だと興味を持たなかった。だが著者によると高速大量輸送の現代においては、あらゆるウイルスに感染するリスクが誰にでもあるという。常に危機感を持って生活していかなければいけないと思わせられた一冊だった。2020/12/09

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