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内容説明
2020年、新型コロナウイルスが世界的に流行し、多くの人を死に至らしめ、混乱はまだまだ続いている。高速大量輸送、人口爆発の21世紀において、これは起こるべくして起こったパンデミック(感染爆発)であった。新型コロナウイルスをはじめ、鳥インフルエンザやSARSなど、近年の感染症の流行にはどんな特徴があったのか? そして、今後の危機を防ぐために、私たちは何をするべきなのか? 生き延びるために知っておくべき必須の知識を授ける。
目次
第1章 新型コロナウイルス──世界を混乱に陥れたパンデミック
1 世界中で流行した新型コロナウイルス感染症
中国からヨーロッパ、アメリカ、そして世界中に
世界での流行の状況
2 日本での流行の経緯
第一例と武漢からのチャーター機
ダイヤモンド・プリンセス号
相談・受診基準の混乱
「新型インフルエンザ等対策特別措置法」改正案
東京都の対応と感染のピーク
新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言
東京と大阪の取り組み
緊急事態宣言解除へ
全国18道県知事の提言
3 新型コロナウイルスの正体
コロナウイルスとは何か
新型コロナウイルスの特性
感染の仕組み
新型コロナウイルス感染症の症状
血栓症とサイトカインストーム
胸部CT・味覚嗅覚異常・結膜炎
感染者の致死率
4 新型コロナウイルスへの対処法
陽性者を判定する検査方法
治療薬の開発の現状
ワクチンについて
集団免疫とは何か
5 これからについて
2020年後半の秋冬が最大の危機
PCR検査の正しい活用法とは
今後の戦略
止まらぬ世界での感染拡大
第2章 エボラウイルス病──風土病が世界を回る
1 新しい感染症の危機
国際社会への脅威
もともとは風土病
大都市は感染リスクが高い
人口増大、高速大量輸送の時代
スラムから世界へ
2 2014年の流行経緯
最初の患者──ギニア国境の2歳男児
「制御できない状況」
WHOが緊急委員会を開催
対策は機能不全状態
「終息」はしたけれど
ウイルスが海を越える
3 エボラウイルス病の正体
そもそも、エボラウイルスとは?
5つの種類がある
自然界のどこに存在しているのか
「エボラ出血熱」ではなく「エボラウイルス病」
症状と致死率
体内でどのように増殖するのか
4 危機を防ぐには
エボラウイルスの感染経路
日本も安心ではない
エボラウイルスに対する日本の危機管理
BSL4の施設稼働をめぐる問題
ワクチンと抗ウイルス薬の開発
第3章 H5N1型鳥インフルエンザ──史上最悪のパンデミックが起こる?!
1 パンデミックのリスクをもつウイルス
世界的危機を孕む感染症
パンデミックに備えよ
鳥インフルエンザとは?
問題の本質は「新型インフルエンザ」の発生
2 強毒型ウイルスの脅威
高病原性、強毒型の意味
強毒型ウイルスはどうやって生まれたのか
1997年、香港の流行
「人類にとって初めて」の衝撃
3 前例のない感染経路
過去の強毒型ウイルスとは異なる強い病原性
人への感染経路
哺乳類に経口感染を起こす
4 危惧される膨大なリスク
人が感染した場合の症状・病態
人に免疫過剰反応を誘導する
若い世代での重症・死亡例が特に多い
完全な人型ウイルスに変化するとどうなるのか
H5N1型ウイルスの本質を理解すべき
過去の新型インフルエンザとH5N1型
5 過小評価された危機管理
弱毒型を想定した対策?!
現在の流行状況と不活ワクチンの接種
新型インフルエンザに近づいているのか
危機管理の重大な欠陥
現代社会は感染症流行に脆弱な環境
6 危機を防ぐには
医療機能を維持するために
ワクチン政策
プレパンデミックワクチンの事前接種を
曖昧さを排除し、万全の対策を
コラム 物流団体連合会でのプレパンデミックワクチン事前接種
第4章 H7N9型鳥インフルエンザ──弱毒型だが危険なウイルス
1 2013年の流行経緯
中国で毎年流行
感染者の発生と拡散
2 H7N9型鳥インフルエンザウイルスの正体
症状・病態
患者の特徴
注目されることがなかったウイルス
3 謎の多い感染プロセス
鳥市場訪問が原因?
人から人への感染例
ウイルス遺伝子の解析
「人に感染しやすい」特徴
飛沫感染を起こす?!
4 危機を防ぐには
抗インフルエンザ薬は効果があるのか
今後どうなっていくのか
日本人は免疫をもっていない
第5章 SARS──21世紀最初の新型ウイルス流行
1 突然に出現したSARSの脅威
アジアを中心に世界各地で流行
近縁のMERS
2 2003年の流行経緯
謎の重症肺炎の発生
新型インフルエンザ出現への危惧
ハノイからの非定型性肺炎の第一報
たった1人から各地に拡散
WHO・中国の対応が本格化
流行の終息へ
3 SARSの正体
SARSコロナウイルスの発見
SARSの病態
スーパースプレッダー
どこからやってきたのか
今後も注意が必要
第6章 MERS──中東の風土病がアジアを震撼させる
1 韓国や中東での感染拡大
韓国で突然の流行
中東の大都市で発生が続く新興感染症
2 新型コロナウイルスの脅威
新型コロナウイルスの流行拡大の危険性
MERSコロナウイルスはどこから来るのか
人への感染経路
人から人への感染
ウイルスは病院内でどう広まったのか
ウイルスの遺伝子変異の可能性
3 MERSの正体
MERSコロナウイルスの発見とウイルス学的性質
大きさ・構造
症状
4 感染拡大の原因と教訓
研究・対策が進まない背景
検疫・ウイルスの検出
韓国での感染が急速に拡大した社会的背景
韓国における流行からの教訓
第7章 デング熱──地球温暖化で日本にやってくる?!
1 まさか日本で国内感染
年間1億人が罹患
どこからやってきたのか
世界各地での流行
70年ぶりの日本での流行
2 デング熱とデング出血熱
2つのデングウイルス感染症
デング熱
デング出血熱
デング出血熱はなぜ起こるのか?
ワクチン開発の難しさ
使用が禁忌である薬剤
特効薬はなく、対症療法のみ
3 流行の根源は蚊
ウイルスを運ぶのは蚊
ヒトスジシマカの生態
2014年、代々木公園からの感染拡大
容易ではないヒトスジシマカの駆除
デング熱流行地の主役はネッタイシマカ
感染予防がとにかく大事
今後も注意が必要
地球温暖化により日本にも定着?
4 蚊が媒介する日本脳炎
平成7年度~18年度生まれは注意
日本脳炎という病気
リスクがある地域
予防接種・定期接種の必要性
第8章 破傷風・マダニ感染症──現在の日本で心配される感染症
1 震災時にリスクが高まる感染症
死に至る可能性もある
東日本大震災での破傷風の発生
2 概要と予防
破傷風の病原体とは
症状
予防ワクチンについて
とにかく予防が大切
3 マダニが運ぶ感染症 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
増加傾向にある新興感染症
どのようなダニが感染を媒介するのか
病態・臨床症状
ウイルスを保有しているマダニの国内分布
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
海星梨
ユウユウ
けんさく
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