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内容説明
2150年、世は宇宙大航海時代。太陽系最大の惑星・木星に眠る豊富な天然資源を求め、人々はその周囲に生活圏を築いていた――。木星圏の無重力下で生まれた存在『ジュピタリアン』。木星の第4衛星・カリストに住むリコ・アルベローニは、『ジュピタリアン』特有の体質によって学校では差別を受け、研究所では単なる研究対象として扱われる不遇な日々を送っていた。そんなある日、船体のサルベージを主な生業とする“回収屋”であるレイジと出会い…? 今日を踏み出せずにいた少年が、まだ見ぬ明日を切り拓く新世代宇宙開拓SFロマン、ここに開演!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
11
△ 西暦2150年、宇宙大航海時代。人類は資源を求めて木星へと進出していた。木星圏の学校に通う少年リコは、無重力下で生まれたジュピタリアン。彼らは1Gの重力では暮らせないひ弱な肉体を検査され続ける研究対象である。クラスメイトからも先生からも疎まれるリコは、ある男に誘われて、壊れた宇宙船を引き揚げる「回収屋」の世界を知る。無重力の宇宙なら自分の弱い体でも役に立てると自分の存在意義を見つけたリコは宇宙に何を見るのか。典型的なジュブナイルSF。ヤンジャン連載作品としては絵が幼い。ここからどうなるかは未知数。2020/08/25
毎日が日曜日
6
★★★ 人類が木星圏辺りに進出してもヴァーチャルや通信教育とはじゃなくて、今と変わらずに学校に通うだな。2020/08/23
笠
4
2.5 作者初読。デビュー作ということで、全体的に未熟さが目につく。宇宙SFということだが、『カウボーイビバップ』と『プラネテス』を足して10倍に希釈したような感じ。木星生まれの主人公の特性も、いわゆるニュータイプに近い何かだよな。やはりSFをやるにしてももう少し目新しさというか、特に新人なら分かりやすく斬新なアイデアが欲しいところ。王道をやるには少し力不足では。長期連載に耐えられるクオリティとは思えないので、打ち切りになる前に三巻くらいで綺麗にまとめられれば、次につながるのではなかろうか。2020/09/20
kaede
3
主人公の特殊な体質がなかなか面白い。この後認知されている15人のジュピタリアも出てくるのだろうか。宇宙の表現がすごい好き。暗闇に浮かび上がるデブリの絵も細かく描かれていて美麗。ずっと見ていられる。 ただ展開的にしようがないとしてもレイジがここまで干渉していいのかは疑問に思った。研究所の人々もなにか隠し事があるようなのでこのくらい積極的に関わったほうがちょうどいいのかもな。2021/02/20
TaHi
3
仮に人類が宇宙を開拓できるようになったら、リコのような宇宙生まれの特殊な人類が生まれても不思議でないなと思った。今のところガンダムのニュータイプのような強力な能力は発現していないが、ストーリーが進むにつれ特殊な力が出てきたりするのだろう。今後の展開が楽しみだ。2020/09/22