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内容説明
ついに出会った、ヴァンとホッサル。
病にかかって、治る人と治らない人がいるのはなぜなのか――たずねるヴァン。
その疑問に答える中で、ホッサルは伝説の病〈黒狼熱〉と飛鹿に関係があると気づく。
そのころオーファンたちは、故郷を取り戻すため、ある計画を企だてていた!?
愛する人たちを守るため、自分にしかできないことがある。
ユナへ別れを告げたヴァンは、ある決断をする――!!
命と人の壮大な冒険小説、完結!【小学上級から ★★★】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kayo
32
起承転結の「結」。『精霊の守人』より世界観が深く広く緻密で、医学、哲学、民俗学など上橋さんの得意分野が凝縮されていて私は置いてけぼりとなりましたが、「鹿の王」とならんとし飛鹿を繰ったヴァンの行く末が平らかであれと願って本を閉じました。コロナ流行が既に始まった2020年8月に刊行された本書には上橋さんのあとがき付き。このあとがきを読むだけでも価値ある一冊ですので、多くの人に手に取って欲しい。現在私たちが現在をどう生きれば良いのかの助言をもらえたように思いました。2021/08/09
とんこ
22
病について謎が解き明かされていくが、ダニによる媒介や抗体など納得できるものばかりで、知識のない時代に医療に携わってきた先人達の苦労や素晴らしさを感じました。 生と死について。病について。命を繋ぐという事。哲学的ながらストンと心におちる表現が多々あり、ストーリーの面白さだけでなくそれだけでも読んでみて良かった。不穏ながら、必ずまた巡りあえる希望があるラスト。2023/04/29
アオイトリ
19
まさか、こんなフィナーレを迎えるとは…安易な正義を振りかざさない作者の慎み深い態度に好感。身体も国も、ひとかたまりの何かであるような気がするが、実はそうではないのだろう。雑多な小さな命が寄り集まり、それぞれの命を生きながら、いつしか渾然一体となって、ひとつの大きな命をつないでいるだけなのだ。小さな泡のような、一瞬の生。そんなメッセージが繰り返し訴えてきます。科学的探究の危険な魅力と人間の傲慢を戒めているようでした。傑作。2024/05/10
みねこ
8
いろいろな思惑が重なり、政治的配慮があったり、これやはり児童文庫にはちょっと大人な作品では?!(笑) この物語の「鹿の王」の意味がわかった(薄々、そんな気はしていたが)クライマックスから、もう、涙腺が・・・。この長さの作品を一気読みしたのは初めてかもしれないです。終わり方がさみしかったですが、温かな画風の挿絵が想像を掻き立ててくれます。きっと、きっと大丈夫!! コロナと黒狼熱は全く違う病気だけれども、未知の病を恐れるという所は共通しています。 上橋菜穂子さんのあとがきも、心に響きます。2022/02/23
このこねこ@年間500冊の乱読家
5
⭐⭐⭐ タイトル「鹿の王」の意味がついに明らかになる最終巻。嫌な予感しかしないが、上橋さんらしいなぁと思いつつ。 あとがきで上橋さんも言っていますが、「鹿の王」だけに任せれば良いものでは無い訳で。群れの一人一人が全体を考えて動けば、自ずと良くなるのではと思います。2022/02/17
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