オオカミの住処（３）

著者名：藤末さくら【著】

講談社（2020/08発売）

• ISBN：9784065205709

内容説明

同居する従姉・こころへの想いを抑えきれなくなり、家を出た将真。
それから1年。
久しぶりに故郷に戻ってきた将真は、暴走しがちな感情を抑えることを学びながら、少しずつ平穏な生活に向けて歩き出していた。
これまで自分を傷つけてきた人々への復讐は、自分が幸せな姿を見せること。
そう信じて努力する将真が手に入れたものは――？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[煮卵]

多分打ち切りで無理矢理終わらせたんだと思うけど、打ち切られなかったら良かったのかっつーと、この人の筆力では微妙。やっぱり主人公の母親が普通に描かれてるせいで全体的な説得力がない。虐待や毒親は世代を跨いだ連鎖だから、優の人格形成の元である親のキャラ作りが完全に放棄されてテーマの掘り下げが浅い。母親のキャラがもっと確立されてれば主人公のキャラも変わるはずで、一見普通の主人公の中に将馬を引きつける危うさを描くことも出来たのでは。

2020/09/18