内容説明
その昔、地上を跋扈していたという古代生物は絶滅したのだろうか? アマゾン流域で死んだアメリカ人の遺品の中から、奇妙な生物が描かれたスケッチブックが発見された。人類が見ぬ地を踏んだ唯一の男が遭遇したのは、有史前の生物だったのではないか。英国の学会にその名をとどろかすチャレンジャー教授は、論敵の学者、冒険家、新聞記者からなる調査隊を率いて、“失われた世界”を求め勇躍アマゾン探険におもむいた。SFとミステリの巨匠コナン・ドイルが描く、不朽の名作“ロスト・ワールド”。初出誌〈ストランド・マガジン〉の挿絵を再録。/カバーイラスト=生頼範義/解説=日暮雅通
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こなな
59
チャレンジャー教授は動物学会でアマゾン川上流付近にタイムカプセル化した場所の存在を発表。冒険家や記者らと共に教授は失われた世界へと旅立つのだ。そこは、まさしく妖精の国。空想のかなたの桃源郷だった。細かな描写がすごい、恐竜たちの獰猛さが感じられ、臭いまでしそうだ。地学についても詳しく述べられていて吸い込まれていく。イグアノドンの登場プテロダクティロスの群れに遭遇、ディモルホドン、ステゴサウルス…人類進化史上のミッシングリンクが現れる。チャレンジャー教授のスタイルが、伏線としての意味が明らかになってくる。 2024/12/06
スター
50
再読ですが、血湧き肉躍る冒険を堪能しました。舞台は20世紀初頭のイギリス。チャレンジャー教授は、亡くなったアメリカ人探検隊のスケッチを元に、アマゾン川流域へ向かう探検隊を組織する。 太古に絶滅したはずの生物が、そこにいるのか? それを探るのが目的だったが、そこには思わぬ展開が待ち受けていた。 初出誌ストランド・マガジン掲載時のイラストも再録されてます。 2022/01/16
けぴ
44
シャーロックホームズで有名なコナンドイルのアマゾン探検記。先日読了した『アマゾン河探検記』はノンフィクションだが、本書はフィクション。ジェラシックパークばりに恐竜がわんさか出てきます。少年に戻った気分になりました(^.^)2020/11/27
ヒデキ
33
面白かった 19世紀のエンターテイメントに引き込まれてしまいます シャーロック・ホームズとは違うドイルの魅力にウキウキ してしまいます 2025/09/15
詩 音像(utaotozo)
32
マイ新訳オブ・ザ・イヤー2020の内の一冊。1912年原著。本文中挿画が初掲載誌ストランドの50点近く、表紙が1970年に描かれた生賴範義のイグアノドンでダブルヴィンテージアート!装画のみならず、中原尚哉の訳は決定版級の読み易さで、細部まで巧妙な恐竜秘境探検冒険小説に没入。既訳で知ってるはずの細部にも新たな気付き。度量衡換算、一人称(マローン「僕」、チャレンジャー「吾輩」、ロクストン「わたし」、サマリー「わし」)等、親切設計!ホームズ訳者、日暮雅通の要所を押さえた解説で、有名なエピグラフが更に味わい深く。2021/01/09
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