出版社内容情報
本書は、電気学会家電民生技術委員会の「ローカルVPPをめざす分散エネルギー技術調査専門委員会」が、2018年6月から3年間調査した結果から、それぞれの分野の知見を集めてローカルVPPに関する概念、電力系統、配電網、電力変換機器、エネルギー情報ネットワーク、街づくりなどを、脱炭素社会に向けて変革する次世代送配電と台頭するニュービジネスの視点でまとめました。
地域におけるZEH・ZEB からローカルの地産地消やVPP システムに向かうエネルギービジネスモデルとシステム技術の変革などに着目してあるべき姿を提言しています。パリ協定に基づく我が国の2030 年低炭素化目論見およびエネルギーミックス目標の実現のみならず、2050年カーボンニュートラルの脱炭素社会実現に寄与する有用な知見を与えるものと確信しています。
目次
第1章 今社会で何が起きているか(脱炭素社会に向けた我が国の変動型再生可能エネルギー事情;レジリエントで持続可能な都市を目指して ほか)
第2章 脱炭素社会を支える自律分散エネルギーシステム―ローカルVPP(ローカルVPP実現に向けて―「技術とビジネス」のプラットフォーム;自律分散エネルギーの近未来像―地産地消経済とローカルVPP ほか)
第3章 新しいエネルギー情報ネットワークビジネス(電力自由化に向けたスマートメーターデータの活用法;HEMSで実現する電力需給制御サービス ほか)
第4章 近未来マイクログリッドシステムとその秘められた課題(分散型電源システムの技術動向;マイクログリッドシステムの秘められた課題~動的安定性 ほか)
第5章 新しいまちづくりの動き(災害に強いエネルギーシステムとまちづくり;マンション内電力融通システム ほか)