内容説明
凝集された濃密な怪談!
各地に在る怪異の因縁を解き明かすと恐怖が屹立する!
川奈まり子が記録する108話の現代実話霊異記
緻密な取材と資料調査によって怪異に肉薄するルポ怪談の旗手・川奈まり子が綴る渾身の怪異譚シリーズ!
・悲惨な歴史が残る道東の峠道で邂逅した怪異「常紋トンネル」
・次々と心霊現象を巻き起こす強烈な仏像「怒り弁天」
・某私鉄職員の間で密かに語られる現代鉄道奇譚「白昼の彼岸駅」
・災難にたびたび見舞われる男性、その原因は…血の因縁と凄惨な祟りに迫る連作「くちなわ」
・現代の地名に語り継がれる恐ろしい伝承「鬼姫」
――など108話の怪談に余話8話を加えた超濃恐な一冊。
怪と恐怖の連鎖をじっくり体感していただきたい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
71
実話怪談集。この著者の怪談は考証随筆っぽいので好きなのだが、今回も読み進めるに従ってその側面が強く出てきて個人的には満足。あと妙に後を引く終わり方も怪談らしくて実にいい。ただ語られている怪異が妙に小粒なのは気になるところ。狸が化ける話は牧歌的で好きなんだけど、他にも人魂が出ただけの話とか、心霊写真の話とか、実話的といえば実話的なんだけど、昨今の話に慣れた身としてはどうも食い足りないというか。ただ著者自身はこのジャンルに置いて独自の地位を築いているので、その特色を消さないようにしてもらいたいものです。2020/08/02
坂城 弥生
54
「田毎の月」姨捨は地元の近くだけど、この話は初耳でした。母に聞くと『棚田に映る月をそう言うのは有名な話だ』と言われ、地元の事でも知らないこと多いなぁと。怪談の話で姨捨はよくでてくるなぁ。 「出しゃばり」幽霊もたまらなく口を挟みたくなることがあるんだろうな。「嫁の呪い」文字通り末代まで祟るというやつか。2021/01/12
のりすけ
26
「で?」の連発。私は実話怪談がほんと合わないのな~、というか川奈さんが合わないのか。これが初めてではなく、何冊か読んで「今度こそは」と思いながらも「う~ん」となって終わってしまう。今回も怖さを感じず虚無ってしまった。積読の中にあと何冊か残ってるが、さてどうしたものじゃろうか。実話怪談が好きな人にはたまらないのかも。2026/02/09
あたびー
26
#日本怪奇幻想読者クラブ 題名の通り108の短い話で構成されている。いつものように綿密な調査と無駄に煽らない抑えた口調で語られる安心の川奈節です。ただ、108にするためにひとくくりでよい話が分割されているような気がするのは考えすぎでしょうか?宮古の方の話は大きな話だと思うので、細分化しなかった方が迫力があったのでは、と思います。いくつかの本に分散されている一人の人から提供された話を、いつか続けて読んだらきっともっと面白いような気がします。いつかやってみよう。2020/08/07
澤水月
13
コロナ禍の影響少しあるか、108にするための小分けや怪異抜きエッセイがちょっと。全体に考証・蘊蓄と怪談のバランスが良くなった感じ…漫画家の鯛夢さん(設計士怪奇漫画が今年話題)の怪談、興味深い。ところで本、文章としての評価とは全く別に恐らく前半に「障り」のある話があったような感じがする…読み通すまでに何度も意識失ったり(面白く読んでいるのに!)体調崩したりし大変だった…何が、かは不明…怖い2020/08/18
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