内容説明
大正ロマンの風が吹く! ――国の威信を賭けた小樽港湾工事の指揮を執る荻原に、秘かに想いを寄せる女給・りう。だが、荻原には名家の出の妻がいた。それでも抑えきれない恋慕心に、りうは、ばっさり髪を切り落とし、大胆な決意をみせる。そして二人の距離が近づき始めたとき、想いがけない「事故」が発生した! 大正ロマン薫る純愛小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みつき
26
時は大正、小樽のビアホールで働く女給りうが秘かに思いをよせていた小樽港湾工事の責任者である荻原との恋は、カンテラに照らされた雪のきらめきのよう。海からやってくる頬を刺すような冷たい風、異国情緒あふれる小樽で一旗揚げようとやってくる本土からの古い風、荻原を通して防波堤に魅せられたりうの熱風が作中吹き荒れていて、小樽の素敵な雰囲気を堪能できました。初期の作品なので若干構成や展開に唐突感があったり、先が読めてしまう所もあるけれど、それでも面白い!全作品追いかけたい作家さんは久しぶり!!きゃぁー(///∇//)2013/02/16
kaoriction@本読み&感想 復活の途上
15
デビューから一貫して小樽を描き続きている蜂谷 涼の第二長編に当たる本作。小樽港湾工事の指揮を執る荻原。秘かに想いを寄せる女給りう。時代のうねりの中、二人の人生もうねり、進んでゆく。 初期の作品なので多少荒削り的な部分もあるが、蜂谷的 大正ロマン薫る純愛小説の原点 此処にあり!りうが男社会で生きてゆく決意と葛藤は、後の『夢の浮橋』にも通ずる。せつなさと凛とした心意気。誰にでも、好きだからこそ、ゆっくり、じっくり味わいたい作家が一人はいるはず。私にとってのそんな作家の一人が、蜂谷 涼だ。読む度に好きになる。2013/09/17
葉芹
11
あの小樽の楕円の大きな港が大正の世にできたものだったのか。ちょっとストーリーがあれれな感じだったがとりあえず読みきりました。2013/10/22
ふみえ
6
おしい感じだった。小樽の情景はとても良いが、恋愛なのかミステリーか、何を伝えたいのか今一つだった。2015/06/29
りょ
2
完全に題名に惹かれて。小樽ビールも美味しいしね(違う)小樽の街が書かれているけど、何だかんだどんよりな印象。主人公がウダウダ不倫してるからか全く感情移入できず。恋愛要素を除けばおもしろく読めたと思う。2019/08/24
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