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内容説明
『怪談』の著者小泉八雲ことラフカディオ・ハーン.彼ほど深く日本人の心を見つめ描いた外国人はいない.ギリシア生まれの彼になぜ,14年間の日本滞在でそのようなことができたのか.彼に影響を与えた多彩な人びととのエピソードを交えながらその足跡をたどり,紀行文や日本論を読み日本を見つめ直す旅に出よう.
目次
はじめに
1 ヨーロッパ――誕生と幼少期
2 アメリカ――青年期
3 横浜――日本の玄関口に立って
4 松江――神々の国出雲への赴任
5 熊本――日本を見る眼の深化
6 神戸――「小泉八雲」の誕生
7 東京――生涯最後の地
おわりに
参考文献
略年譜
作品索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
40
2002年刊。ハーン(小泉八雲)の魅力を分かりやすく解説。不幸な幼少期が植えつけた暗い想念と、それを上回る探究心 に個性を感じた。説話物語の完成度を高めるため、妻のセツに何度も語ってもらっている。代表作の解説が読み応えあり。『耳なし芳一』で、盲目の芳一が広い屋敷(実は墓地)を歩きつつ、物音や声から場所を推測する場面はゾーッとする。亡霊武者の「開門」の言葉もよく考えたもの。暗い部屋に座り、セツが襖越しに「芳一、芳一」と呼ぶと「はい、わたしは盲目です。あなたはどなたでございますか」と答えたエピソードが素敵。2024/03/01
joyjoy
9
「ヘルンとセツ」や、凡さんの「小泉八雲と妖怪」とはまたちょっとちがう八雲を知ることができた。紀行文から、民俗学的な作品、そして再話文学へと、彼の作品の傾向が少しずつ変化していった、その流れが見えてくる。チェンバレン教授との関係や、フランスの作家ロチの影響、ロチと八雲のちがいも面白く読んだ。八雲の作品自体はまだほとんど読んでいないのに、彼をどんどん好きになる。2024/08/27
misui
5
『怪談』の作者として有名なラフカディオ・ハーンの足跡を辿る。なにかいい入門書はないかと手に取ってみて大正解だった。きめ細かな愛情をもって日本に接したハーンと同じように愛にあふれていて、ハーンの魅力的な人柄が十分に伝わってくる。随筆・紀行文まで含めてハーンという人を包括的に見ることの価値に気付かされた。2010/09/02
toriaez
1
近所の図書館で読みました。 入門編ですので、わかりやすく、肯定的にハーンの業績を紹介していく内容でした。 彼が讃えた日本像よりも、そう捉えるような感性を持つに至った生い立ち、人柄をもっと知りたかったので、また別の本に当たろうかと思います。 チェンバレンの「彼は夢を見ていた。どれも悪夢に終わった」、セツの「私たちはきっと発狂者のようだったでしょう」という表現は想像力をかきたてられます。2019/07/05
葉月六花
1
図書室●雪女や耳なし芳一を書いた人で、好きだったから読んでみたけど、びっくりするぐらい親日!なんだか嬉しい。 雪女や耳なし芳一が、元々あった昔話的なものにつけ加えたものだったなんて知らなかった。 考え方も柔軟だし、素敵な人っていう認識に。 ますます好きになった。2014/10/31
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