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内容説明
第16回創作コンクールつばさ賞(童話部門)優秀賞受賞作! フンズワ森には、いじのわるいヒツジと、おこりんぼうなハリネズミが住んでいました。ある日、がけの上からヒツジの背中にハリネズミが落ちてしまい、ヒツジの毛とハリネズミのハリがからまってしまいました。ヒツジが動けば動くほど、ハリネズミのハリはヒツジの毛にからまっていきます。「だれだ、お前は!」「お前こそ、だれだ!」ヒツジとハリネズミはお互いを見ようとしますが、まったく見えません。言い争いを続けているうちに、ふたりはようやく気づきました。“これは、自分たちでは引き離せない”と。だれかにとってもらわなくてはいけません。ところが、いつもえらそうにしているふたりは、やさしい顔つき、やさしい言い方でお願いすることができなくて、みんなに断られてばかり……。素直になることの大切さや、お互いを思いあうことの大切さを描いた幼年童話です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
131
優しさを知らない、ヒツジとハリネズミ。俺たちはこんなに困っているんだぞ。どうにかしろ!…それは頼み事ををするときの言葉ですか。その態度で誰かが手伝ってくれましたか。クマは諭し、森の奥に去っていきます。…誰も助けてくれない。お願いするってどういうこと?事の重大さに気づき、下手なりに試してみる。その行為が何かを解かし、知らなかった優しさを受ける。傲慢からの孤独、絶望からの救い。…助けていただけませんか。お願いします。ありがとう、という言葉の力。不器用でもいい。その素直さが心に響く。優しさが微笑みを生みました。2021/06/15
chiaki
42
いじわるヒツジのふわふわの背中に誤って落ちてしまった、おこりんぼうハリネズミ。2人は他の動物たちから嫌われていて友だちがいません。ふわふわのヒツジの毛にどんどん絡まって、身動きが取れないハリネズミ。背中のハリネズミをどうすることも出来ないヒツジ。もう誰か他の動物を頼るしかありません。でも、嫌われものの2人に力を貸す者は誰もおらず…。挿し絵が最高です!ヒツジとハリネズミ、その他の動物たちの心情が表情から読み取れてとてもリアル。「友だち」を考える読書感想文、人権作文に良書。2019/07/24
れっつ
31
書影だけではわからなかったが、作画の洞野志保さんの絵が非常に本格的!詳細かつ重厚に描かれる、怒れる主人公・羊の目つきが正直怖すぎ…笑。もう1人の、やはり怒れる主人公・ハリネズミが、崖下にいた羊の背中に仰向けに落ちて、互いの針と毛が絡まって離れられなくなったことから、期せずして2人一緒の旅が始まる。怒りを撒き散らす人は、傍迷惑だけど、強がって虚勢を張ってる本当は寂しがり屋で、人に認めてもらい受け入れてもらうことで少しは優しくなれるようだ。めんどくさいけど人間らしい。あれ?2人とも確かに"人間"ではないけど笑2020/07/01
花林糖
22
(図書館本)可愛い!面白い!羊とハリネズミの表情が最高。洞野志保さんの絵がとっても素敵です。幼年童話で見開きの絵も多く、文字も少なめなので絵本のようでした。(購入)2016/07/25
杏子
17
びっくりした!予想外にいい話。絵が全面に出ていて、絵本みたい。読み聞かせにもつかえそう。いじわるだったヒツジとハリネズミが互いに困った状態になって、ひとに頼まなければどうにもならなくなる話で、滑稽にも感じられる。人に物を頼むときは丁重にしなければね。傍若無人のマナー知らずの一部の人たちに効きそうな感じ。2018/02/22
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