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内容説明
近世最大の歴史家と言われるエドワード・ギボンの著書『ローマ帝国衰亡史』。1776年に発売されるや、たちまち希代の名著としての地位を確立し、英国首相ウィンストン・チャーチルやインド首相ジャワハルラル・ネルー、経済学者アダム・スミスなど、多くの知識人を魅了してきた。本書は、大著である原著『ローマ帝国衰亡史』の中から各時代の代表的な章を選び、翻訳、再編集して一冊にまとめた抄訳の書である。全体は15の章で構成され、ほとんどの章の終わりに編訳者による「解説」が付いている。初代皇帝アウグストゥスの指針、その後の各皇帝による波乱万丈の治世、蛮族の侵略や宗教問題などを通して、歴史の盛衰を眺望できる。国家の衰亡、文明の衰退は必然なのかという人類永遠のテーマを考えるうえでの必読書であり、人生の指針ともなり得る一冊である。歴史的傑作の新訳ロングセラー、待望の文庫版を電子書籍化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にいたけ
38
文庫にして800ページの大作。実際は10巻あるそうだ。ローマはいかにして成ったかではなくいかにして滅んだかという本。外からの侵略もなく安定した五賢帝時代、賢帝と言われたマルクス・アウレリウスでさえバカ息子に後を託すのか。「自省録」はなんだったんだよ😓。迫害してたキリスト教を正教としたのはローマのかなり末期。維持していくための努力たるや全くもって悲しみを誘う。そして攻めいられ滅んでいく場面のなんとも言えない美しさ。読み続けた人へのご褒美かもと思った。2025/07/10
mayumi
22
1776年に発売されたギボンの名著。本作は各時代の代表的な章を選び、翻訳して一冊にまとめたもの。結構なボリュームです。私はローマ史だとスキピオが好きなんだけれど、この作品はローマ帝国がメインなので、それ以前のスキピオはもちろんのこと、カエサルも出てこない。衰亡史なので、五賢帝はサラッとしか描かれず、滅亡に向かっていく帝国が描かれている。ユリアヌスのような善き皇帝はすぐに亡くなってしまい、あとは内戦、しまいにはキリスト教VSイスラム教という形で幕引き。やはり最後は寂しさを感じる。2022/12/09
takehiro
14
諸行無常・・。ローマの歴史では五賢帝の時代に特に興味があります。真に優れた為政者が国をリードしていた時の一般人の生活ってどうだったんでしょうね。日本にもこのような優れた為政者が現れてほしいと思わずにはいられません。2023/05/16
波 環
10
抄訳ながら通史として概観するのにちょうど良い。塩野七生の『ローマ人の物語』を読んで忘れたころにこちらを読むと、ああそれそれとなって良いかも。原著がかかれたころのイギリスで、キリスト教に辛くあたった書き方だと非難を受けたらしいが、私にはキリスト教には甘々で、イスラム教にキツい書き方だと読んでいた。ローマの法令がヨーロッパ各国の法律の下書きになってるとして、ドイツの憲法で明治憲法を、プロテスタント・アメリカの影響下に現在の憲法を作った今の日本ももしかしたらローマ帝国の亜種なのかもしれないないですね。2025/03/02
ともブン
8
Amazonプライムリーディングにて。ローマ帝国の盛衰と混迷が綴られている。皇帝の名前が大変似通っておりなかなかスッキリと頭に入って来なかったが、最後の年表にまとめがあるとおり、混乱の時代には一年ほどでどんどんとすげ変わっており理解の深まらないのもやむなしと思った。著者のギボンに思い入れのある場面は人物には描写に力が入っており楽しく読めた。ローマが作り上げた文化や歴史が遠く離れた極東の私たちの暮らしにもすっかり馴染んでいることを改めて解説に教えてもらった。ドイツ史など読んだらまた読み返したい2025/07/13
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