内容説明
「自由」と「民主」、そして「信仰」――幸福の科学がめざす、政治活動や政治提言の原点とは。
かつて全体主義の起源を説き明かし、ナチズムの危険性を世界に訴えた政治哲学者・ハンナ・アレント。
若き日の著者が共鳴したその思想から、政治のあるべき姿が見えてくる。
◇特別警察、強制収容所、粛清、虐殺――全体主義の特徴
◇革命において「暴力」と「権力」は両立しない
◇現在の中国の覇権拡大や中東紛争をどう考えるべきか
◇恐怖による支配ではなく、自由を創設していく選択を
【著者が東京大学在学中に執筆した論文 「H・アレントの『価値世界』について」を特別収録】
■■ ハンナ・アレントの人物紹介 ■■
1906~1975年。政治学者・哲学者。ドイツ系ユダヤ人として生まれる。18歳でマールブルク大学に入学し、マルチン・ハイデガーに学ぶ。
その後、フッサールやヤスパースに学ぶ。1928年、ヤスパースのもとで、論文「アウグスチヌスにおける愛の概念」を執筆し、博士学位を取得。
33年にナチス政権が成立した後、パリに逃れ、ユダヤ人の救援活動に従事。51年、アメリカに帰化。
同年、『全体主義の起源』を発表し、反ユダヤ主義と帝国主義に焦点を置いて、ナチズム、スターリニズムの根源を突き止めた。
他の著書に『人間の条件』『革命について』『イェルサレムのアイヒマン』などがある。
目次
まえがき
第1章 青春の日のハンナ・アレント
第2章 ハンナ・アレントの霊言
第3章 特別収録 H・アレントの『価値世界』について
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんふぁ
3
以前読もうとしたら難しすぎて数ページで保留、積ん読本と化した。急に読みたくなり再チャレンジ。難しいがなんとなく読めるようになった。哲学と政治と世界をみる力がないと難しい。2021/01/14
パングル
0
前半の解説が明快なだけに 後半の論文の果てしない高みに挫けそうである。 観照、活動、仕事、労働。 権威、権力、暴力、体力。 主が目を向ける山の高みの頂きに少しでも辿り着きたいものである。道は果てしない。 エル・カンターレの文化文明の源流となる思想の原点を探っていきたい。2020/09/22
アムリオ
0
難解なハンナ・アレントの思想が簡単に書いてある。すごいね!2020/09/03