内容説明
家ではよくしゃべるが外ではおとなしい夫。勘定に細かく、会社でのあだ名は「カンコマ」。中年にもなって美貌が自慢で妻を野獣呼ばわり。オロカな夫を見つめる妻の日常を、鋭い筆致とユーモアで描く10編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじさん
89
久しぶりの田辺聖子、やはり面白い。ダメな人がだめなまま生きることが許される世界、おおらかで風通しがいい。今の時代に忘れかけているものではないか。ここに登場する男たちは愚かでしょうもないが、それを理解し、支え許す健気な妻がいる。ここに登場する男たちは幸せだ。様々な夫婦の在り方を鋭い筆致とユーモアたっぷりに描いた短編。 2021/09/27
クプクプ
70
1980年の作品を最近、文字を大きく改版した本。短編集で「もう長うない」という作品が私は一番気に入りました。1980年といえば私は小学生だったのですが、この本の登場人物を当時の両親に重ねたり、今の自分に重ねたりして非常に面白かったです。私は田辺聖子の作品の時代背景がわかることにはっきりと気づいた読書でした。2021/08/05
えりまき
16
2023(348)色々な夫婦の短編集。どのお話も、妻が夫を立てていて・・・というか、上手に操作している。どのお話も他人事なので、楽しく拝読。自分だったら絶対耐えられません!寺地はるなさんの解説「だってわたしたちはみんなそれぞれ、数多の欠点を抱え、お互いに許したり許されたりしながら生きている。」 2023/12/09
tomoka
9
妻のほうが一枚うわてと言うことでよろしいかと。2020/09/07
にっかん
4
全編、奥様が主人公の短編集。出てくる男の人がどれもこれも面倒臭い人で、今の時代だったら絶対xとかでフルボッコにされているタイプだろうなと思いながら読んだ。でも、奥様はみな旦那さんのことを愛しているのがひしひしと伝わるのが不思議だった(1編だけ、愛してるけど若い男の子と致してしまう方もいますが…)。あとがきが少しだけもやもやした読後感をスッキリとさせてくれたように思いました。田辺聖子さんが男女の交わりを描いても全然、やらしくないのは何でなんでしょうね。2026/05/29
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