清須会議 秀吉天下取りのスイッチはいつ入ったのか?

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清須会議 秀吉天下取りのスイッチはいつ入ったのか?

  • 著者名:渡邊大門【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 朝日新聞出版(2020/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022950765

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内容説明

戦国史上最大のミステリー、本能寺の変。だが信長がたおれた後、明智との戦いに勝利した秀吉が一気に天下人の座についたわけではなかった。秀吉が天下獲りを意識したのはいつか? 最新研究に基づき「清須会議」というターニングポイントからその謎に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たくろうそっくりおじさん・寺

63
三谷幸喜が映画にした『清須会議』の実際。本能寺の変から山崎の合戦、清須会議に賎ヶ岳の合戦、小牧・長久手の合戦に秀吉の関白就任までを時系列で。四国征伐、九州征伐、小田原征伐ももちろんである。これらを二次史料を極力排して書いたものだが、つくづく圧倒されるのは、秀吉の貪欲。凄い。凄まじい。同時代の大名の中で、秀吉だけが怪物級である。この当時の家康なぞ、貪欲では秀吉の足元にも及ばない。結局秀吉がこの当時の日本で一番強いのである。この天下の取り方は、日本の歴史の中でも秀吉一人だけのものであると思う。圧倒的存在。2020/08/06

onasu

22
会議の場に秀吉が三法師を抱いて登場とは、やはり作り話でしたね(笑)。戦国武将の逸話はほとんどが後世の創作で、それを指摘してもらうのは、もはや楽しみの域。  副題は、言われてみれば気になるところで、この時点では、京を押さえるなど相対的には勝っていたが、単独で下知するまでには至らず、暫しは織田信雄を世継ぎとして祭り上げていたが、その要がなくなると、危機感を抱いた信雄が家康と通じて小牧長久手で対峙するも、物量や遠交近攻では叶わず和を求めることに。  小説の影響は大きいので、時には史実も押さえておかねばですね。2020/09/14

ようはん

18
清須会議の一般的なイメージといえば信長の後継を巡って信雄か信孝かの流れで柴田勝家が信孝を強く推し、それに対して秀吉が三法師を擁立して会議の決着を着けたという話であるが実際の所三法師の後継は既定路線で信雄と信孝の対立も三法師の後見役を巡る争いだったという話。本書は秀吉の天下統一まで扱っているが、本能寺の変以後の神憑りともいえる秀吉の政治力は凄い。実際はそうではないと思うが本能寺の変の黒幕が秀吉という説があるのも分かる気はする。2020/08/31

すうさん

3
織田信長が天正10年本能寺の変で討たれて織田家の世継ぎを決める清須会議を経て天正14年に秀吉が「豊臣」姓下賜をもって天下統一を完成するまでの詳細な歴史。信長時代の「天下」とは京都中心の畿央地方だったが、秀吉が「日本全土」に変えた。のちに天下を獲る家康の天下取りと比べても秀吉の根回しは「人たらし」といわれるように一枚上手。秀吉の武力はもちろんお金と名誉で人心を懐柔していく点は日本的処世術を見ることができる。今まで歴史ドラマで描かれてきた秀吉の陽気なイメージとは異なり老獪で狡猾な人間性が浮き彫りになった。2025/07/13

はる

2
題名は清須会議ですが日本統一まで書いてあります。確かに著作も書いていますが、秀吉はひょうきんより、頼朝や藤原道長みたいに政治、人事力がすごい⤴️⤴️2020/09/10

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