蓄電池社会が拓く エネルギー革命

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蓄電池社会が拓く エネルギー革命

  • 著者名:野澤哲生【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 日経BP(2020/07発売)
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内容説明

自然エネルギーは、作れば作るほど安くなる“工業製品”だ!
太陽光発電や風力発電による電力は再生可能エネルギー、または自然エネルギーとも言われるが、実は工場で大量生産される“工業製品”でもある。こうした電力は「スワンソンの法則」に沿って、作れば作るほど安くなることが知られている。事実、太陽光発電の発電コストは既に当初の1/100になっている。しかもまだまだ安くなり、その下限は見つからない。将来的には、太陽光発電の発電コストは“ほぼタダ”に近づく。
 米フォードが20世紀初頭に自動車を大量生産し、“馬”に頼っていた我々の移動手段を一変させたように、電力の世界もこれまでの化石燃料の“狩猟採集時代”から“工業化時代”へと変わる。すると我々の生活も大きく変わる。今から再エネを積極的に導入していけば早ければ2050年には日本でも現行の電力需要量と同じ量(約1兆キロワット時)を再エネだけで賄える計算で、電気料金は現行の1/10~1/2になる。製造業はもちろん、物流、運輸、情報通信などに掛かっていた諸費用も大幅に安くなる。空飛ぶタクシーなどの新産業にとっても朗報だ。石油あるいは石油から作られていた化学製品が電気エネルギーを使った合成によって自然エネルギーから作られるようにもなる。
 その実現のために、取り組む必要があるのは再エネの大量生産だけではない。その工業製品としての“電力”を一時保管する倉庫、つまり蓄電池も大量生産する必要がある。電力の工業化時代は、蓄電池が社会の隅々まで浸透した“蓄電池社会”でもある。その先には“水素社会”も待っている。

目次

第1章 なぜ今、電気代を1/10にできないか
 格安料金の実現を阻む黒幕
 1/10にならない2つの理由
 電力系統は最後の超計画経済
 黒幕は「同時同量則」

第2章 太陽電池/再エネ編:再エネの本質は電力の工業化
 電力源の“狩猟採集”時代が終焉へ
 再エネは工業製品
 日本でも再エネが本格化
 いきなり洋上風力発電大国に?
 送電線問題と同時同量則が最後の壁
 送電線容量はルール変更で2倍に

第3章 蓄電池編:電力を貯められる時代に
 “電力の東側陣営”から脱却へ
 蓄電池で同時同量則の鎖を断ち切る
 リチウムイオン2次電池を大量導入へ
 再エネ+蓄電池でコストは見合うのか
 次世代電池でさらに低コストに

第4章 水素/燃料電池編:“運べる電気”が実現
 蓄電池との連携でコストの壁を突破
 水素/燃料電池も活用へ
 クルマから始まる“蓄電池+水素”社会
 蓄電池で水素も安くなる
 “運べる電気”で送電線増設を回避

第5章 省エネ技術編:2050年、電気料金1/10の実現へ
 その先には再エネ100%社会も可能に
 再エネの大量導入は100年続く
 電気の無駄遣いを推奨へ?
 火力発電も“再エネ”に変身
 今後の経済成長は省エネ技術の成長